表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30代からの婚活デビュー  作者: あまやま 想
第23章 四九日の法要
4/145

突然の死④

 いつの間にか、父や母、義父や義母もやって来ていた。父も母も、義父も義母も目を真っ赤にはらしている。誰もがあまりにも突然のことにとまどっていた。だれがこんなことを予想できたというのか? それでも、人の目がある所ではそれぞれが努めて冷静であろうとしている。


「華、気持ちは分かるが、今は落ち着くんだ。家に帰ってから、ゆっくり話を聞くから…」


「そうよ。父さんの言う通りよ。あまりに突然のことだから、どうしていいのか分からないだろうけど、私達がいるから大丈夫よ」


「華さん、春樹が突然こんなことになって申し訳ない。君の言う通り、女手一つで子どもを育てていくのは難しいだろうから、できる限り援助する。遥斗をみんなで育てていこう!」


「そうよ…華さん。道夫さんの言う通りよ。これから、みんなで支え合って育てていきましょう!」


 それにしても、両親も義父母も、どうしてこんなに落ち着いていられるのか。突然のことで、苦しくて悲しくてやりきれないのは同じはずなのに…。


 やはり、同じ物事でも長く生きている分、受け止めるクッションが強いのだろうか…。華は四人に囲まれるようにして、そのまま葬儀屋のマイクロバスに押し込まれる。そうやって、華は葬儀場を後にした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ