ともだちつくり
この物語はすべてひらがなで書かれています。
大変読みにくくなっていますが、作者の意図でこのようなものにしました。
ご了承ください。
おんなのこのは、おとうさんもおかあさんもいませんでした。そして、ともだちもいませんでした。しゃべるともだちがいないとまいにちのせいかつもとってもつらいものでした。
あるひ、おんなのこはおもいつきました。ひとりがさびしいのなら、じぶんでともだちをツクレバいいと。かんたんなことだとおんなのこはおもいました。
おんなのこはさっそく、トモダチヅクリをはじめました。ザイリョウなんてなんでもいい。とにかくおしゃべりするオトモダチをつくろう。そんなきもちでおんなのこはつくりつづけました。
あさからばんまでつくりつづけてやっと、おんなのこのはじめてのオトモダチができました。でもそのオトモダチにはカラダがありませんでした。
おんなのこはなやみました。カラダがなければいっしょにあそぶことができません。そこでおんなのこはトモダチのカラダをつくってあげることにしました。
こんどはカラダのザイリョウがひつようです。そこでおんなのこは、からだのいちぶをいろんなひとからわけてもらうことにしました。
おんなのこはたくさんのばしょにいって、そこでであったしんせつなひとにからだのいちぶをわけてもらいました。あたま、りょうて、りょうあし、そしてどうたい。おんなのこがいっしょうけんめいにさがしたから、すぐにあつまりました。いちぶをわけてもらったひとには、しっかりおれいもしました。ただわけてもらうだけではもうしわけないとおもったのでしょう。
そしてついに、おんなのこはオトモダチをつくることができました。とってもうれしそうでした。
でも、ほんとうにそれでよかったのでしょうか。