勇気のいる一言
掲載日:2013/05/28
学校の帰り道
俺に遅れまいと
てってってっと
小走り気味に着いてくる小さな体
冬の名残の寒さに
頬や鼻を赤らめる姿に
小動物を連想してしまう
ただ
泣くのではないかと
心配になる表情に
心をひどく乱されてしまう
さりげなく周りを見て
誰もいない事を確認する
このままだと
着いてこれそうにないからと
誰ともなく言い訳をして
無理矢理手を繋いだ
びっくりしたようで
まん丸とした瞳から
ポロリと一粒の涙がこぼれた
冷えた小さな手を
これまた寒そうにしているのを
見るのが嫌だったからだと
言い訳をしながら
自分のポケットに入れる
恥ずかしさにそっぽ向く俺に
君は嬉しそうに笑い
握ってる手に少し力を入れた




