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Un re di demone  作者: クドウ
17/35

おしごとけんがく(幕間?)

初めまして、マオはマオと言います!

奴隷としてカナト様に買われて、今は後宮担当のメイドをしています。

本日はお休みを使ってお城の人たちのお仕事をレポートしていきたいと思います。

いつもと違う感じですが、良かったらお付き合いくださいね!


それではまずは後宮から!


「マオ、何してるの?」


「レポートだよー!」


「レポート?」


「うん!皆のお仕事見学するの!!」


「・・・そう。がんばって」


「うん!ペニーちゃんもお仕事がんばってね!!」


手を振って別れました。

ペニーちゃんとマオは後宮担当同士、お友達なのです!!

ペニーちゃんは綺麗な金髪のお姉さん。しっかり者でついつい頼ってしまいます。

表情筋が動かないのが気になるところ。


マオたちのお仕事は、後宮の御姫様より早く起きて準備して、顔を洗うお水や朝食を届けることから始まります。

今日のお掃除はどうするか、洗濯物はあるか、買い出しは必要かをお尋ねして、順次それをこなしていきます。

御姫様は5人だし、怖がって部屋から出てこないので、楽ちんなのです。


あとは昼食や夕食や頼まれたものをお届するのがマオたちのお仕事。

空き時間はごはんを食べたり、おやつをたべたり、おひるねしたり、おべんきょーしたり、あまり大変なことはありません。

お休みは週に一回で、ペニーちゃんと交代で取ります。


さてそれでは移動します。あさごはんついでに厨房をのぞきにいきます!




「おはようございまーす!!」


「おはよー!今日はマオの好きな苺があるぞ」


「わーい!!」


今日のあさごはんは、コーンスープ、トマトサラダ、ゆで卵、パン、苺です!

以前は皆であさごはんでしたが、人数が増えたため、別れて食べることになりました。

使用人は朝が早いので、カナト様や騎士様とは別なのです。


料理を作っているのは、同じ年くらいの男の子・シバくんです。

他にも最近、新しく男の人が2人入ってきました。まだ話したことはありません。

むぐむぐ苺と食べているとシバくんが追加の苺をくれました。

シバくん優しい!大好き!!


シバくんたちは、ほとんど一日中、厨房内にいます。

全員分の朝・昼・夜の食事を3人で賄うので大変そうです。

シバくんの週に一回の御休みの日は、テイクアウトのごはんになります。

早く他の2人が料理出来るようになると良いね。



それじゃあ次は、騎士様たちのところに行ってみます!


騎士様たちは門番に2人、残りは訓練や勉強という風に、ろーてーしょんをくんでいるとカナト様が言ってました。

騎士様の中には一緒に売られてきた二人のお友達がいます。

すごいですよね!!

邪魔するといけないので、そっと覗いてみます。

最近来た団長様が稽古をつけているようですよ。

ふわふわ頭のひとがへばってます。

あれ・・・副団長じゃなかったっけ??


眼鏡の女の人も魔法を教えてるみたいです。

いいなぁ!マオも魔法使ってみたい!!教えてくれないかな・・・。


騎士様は10人ちょっとしかいないから、もっと募集するんだってカナト様が言ってました。

最終的には城下町のぱとろーるとか、地方でモンスター退治したりとかするんだって言ってました。

それには何人いるのでしょう??


それでは次の場所、ドラゴンちゃんのところです!!



「こんにちはー!」


「あ、マオ。こんにちは。今日はお休みなの?」


「はい!お休みなのです!!」


アズマくんは、ドラゴンちゃんのお世話を担当している男の子です。

このドラゴンちゃん、とってもかわいいんですよ!


「きゅ」


「えへへ、こんにちはー」


「きゅきゅーぃ」


「マオはすごいね。他の女の子はドラゴンに近付いてこないのに」


「ふぇ?」


こんなにかわいいのに?

今度ペニーちゃんも連れて来ましょう!


ドラゴンのお世話はアズマくんのお仕事。お休みの日はカナト様がごはんをあげているそうです。

馬番はアズマくんのほかにももう一人、新しい人がいます。

だけどドラゴンちゃんには怖がって近づかないんだって!変なのー。



さて次はー・・・っと、おひるごはんの時間です!!

中庭を横切ると、庭師さんがいました!

庭師さんはいつも1人で草むしりをしています。

買い出しや洗濯のお手伝いもしてくれるので、お友達なのです!


「庭師さーん!」


「マオちゃん。今からおひる?」


「はい!一緒にいきましょー!!」


今日は庭師さんと一緒におひるごはんです。

おひるごはんはしおらーめんです!

カナト様がお好きなメニューだそうですよ。


庭師さんとお別れして、次は執務室にお邪魔しましょう!

お仕事が立て込んでなければおじいちゃんがおやつをくれるのですよ。


コンコン


「おじいちゃん、今忙しい??」


「おうおう、マオちゃんか。大丈夫大丈夫、ささ、こっちへおいで」


「わーい!」


おじいちゃんのお膝に乗ると、ナカさんがものすごい目でおじいちゃんを見てきます。

ガタガタブルブル。


「ヲウル宰相、ものすごく変態くさいんですが」


「何を言う。孫との語らいを邪魔するでない」


「孫じゃねぇだろ、孫じゃ」


マオは、おじいちゃんの死んでしまったお孫さんに似ているそうなのです。

(*本当です。ヲウルは変態設定ではございません)


「今回の献上品の中に美味しいお菓子があったからの。ほら、たんとお食べ」


「ありがとーおじいちゃん!!」


おじいちゃんとナカさんと3人の(奴隷上がりの)お友達は、時々訓練やカナト様のところに行ったりして留守の時もありますけど、大体この部屋にいます。

書類の処理という難しいお仕事なのでマオにはわかりません。

でもマオのお小遣いの管理とか、誰がどのお仕事をするとか、そういうことをここでしているって言ってました。


オヤツを食べ終わったので、次はカナト様のところへ行きます。

カナト様はお仕事の時はカナト様専用の執務室にいます。

ここにいなかったら大抵遊びに行っているので夕方まで戻って来ません。

あ、今日はいるみたいですよ!!


「カナトさまー」


「何だ、マオか」


「遊んでください」


「・・・おー」


カナト様はよく遊んでくれる、優しい人です。


「今日は何して遊ぶ?」


「ドラゴンちゃんに乗りたいです!」


「この前じーさんに見つかったばっかりだろ。じーさんお前に過保護だしなぁ」


「う~・・・」


「城下町にでも行くか」


「行きますー!」


城下町にお散歩です!

カナト様は皆にお土産買ってくれるので大好きです!

この前は皆に櫛を、その前は手鏡をくれました。

おじーちゃんもお土産を買ってくるので町に行くなと言えなくなったそうです。


「カナト様、カナト様、新しいお友達が欲しいです」


「うーん・・・そうだな、じーさんに頼んでおく」


「わーい!!」


これで皆のお仕事紹介は終わりです!

レポート終了~!!





仕事してない人がいましたが・・・。

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