次の新連載立ち上げ時には、初回から心掛けたいポイント7選。
「ようやく自身初の連載小説が、500ポイントの壁を超えた……!」
ということで、もしまた新たに連載を立ち上げるとしたら、次は最初から「心掛けておきたいポイント」をいくつかまとめてみようと思う。
●<ゴールを先に決める>
現在連載中の作品 ――
【ナーロッパではない中世へ】この転生には、いったいどのような<意味>があるというのか?(n0859js)
―― は、初期設定だけの「ノープラン」で連載をスタート。草稿が20話分ほど書き貯まった時点で見切り発車したので、その後は完全に手探り状態へ。今現在も「思いつきの取って出し」で「なんちゃって毎週連載」を続けている。なので、むしろよくこのグダグダぶりで500ポイントの壁を突破できたものだ、とも自画自賛()。
とはいえ、毎話エピソード作りに苦しんでいるので、次作は先にゴールだけでも決めておき、「そこまでのルート」を考えるだけで済むような形にしたい。
●<スタートの10話分は完璧に>
次に、スタート10話の重要性。
連載を始めた当初は考えもしなかったこと。それは ―― 新エピソードを投稿しても「新規の読者」は常に「第一話から読み始める」という点。いくら新エピソードを投稿してもポイントが伸びないのは「序盤に欠陥がある」証拠。―― 筆者の作品の場合、当初「第三話の読後」に新規の読者が離脱するケースが非常に多く、アクセス解析の「エピソード別PV数」でこれに気づくまで、多くの読者を取りこぼすこととなった。修正後、1ユニークあたりの平均PV数も伸び始めたので、大変もったいないことをした……。
ランキング上位に並ぶ作品の多くは、スマホでの1ユニークアクセスあたり、平均して「8~10話分」ほどが、まとめて読まれている模様。なので「新規のブックマーク」を稼ぎたいのなら、せめて10話分あたりまでは「完璧に設計」しておく必要があるだろう。
●<一話の長さはテンポよく短めに>
ひとつの勲章としての「累計PV数」。
これに主眼を置くのなら、1話あたり2000文字を超えるのは、やはりご法度。読者にテンポよく、「サクサク読めている感」を持たせるなら、おそらく「1話あたり1500文字から長くても1800文字内」で収めるのが良いだろう。それ以上になると「一話あたりのエネルギー消費量」で「おかわり=次のエピソード」を控える可能性が出てくる。少し物足りないくらいが、おそらく「おかわり」を稼ぐカギである(今更、連載中の作品で採用しようとは思わないが)。
●<スマホ、PC両対応のレイアウト>
作者には、二通りいる。
PCで執筆する人と、スマホで執筆する人の。
筆者はPCでの執筆が中心だが、ついつい忘れてしまうのが「スマホからの見栄え」について。何が言いたいかといえば、特に「改行の位置」について。PCからの見栄えだけを気にし、改行していると「ブラウザ幅=一行あたりの文字数」が違うスマホからは、少々読みづらくなる。結果、スマホ読者を取りこぼすことに……。これも気づくのに、けっこう時間のかかったことだが、次回は連載スタートから気を付けたい部分だ(逆もまた然り)。
●<先に登場人物は多めにストックしておく>
筆者は「画像生成AI」を使い、新規の登場人物には「挿絵」を追加して投稿しているのだが、これが非常に便利 ―― というのも、人物に実際の「顔」があると「キャラクターが勝手に動いてくれる」という現象が起きるためだ。筆者の作品では、一話限りの登場予定だった放浪楽士(いわゆる吟遊詩人)の画像を生成してみたところ、そいつがあまりにも「魅力的なルックス」であったため、その後も出続け、「主要キャラのひとり」にまで成長したという経験もある。そうでなくとも、顔を与えるだけで「登場人物に魂が入る」ので、物語の進行上の記号としてのキャラで終わらず、「生きた人物」になってくるというお得ぶり。ただ、問題があるとすれば、登場人物たちが「好き勝手に暴走」するという副作用。なんせ、生きたキャラたちのアドリブ芝居なので、暴走は既定路線。この制御が、今後の課題だ……。
●<理想の投稿ペースは?>
よく語られる「爆売れ」のための投稿頻度。
これは筆者の実力では、望むべくもない。スタートダッシュをかけるには、一定数以上の「固定読者」を先に有し、最初の1~2話だけでも「ランキング」に食い込んでくる必要がある。そこから毎日複数連投などで、一気に駆け上がっていく手法が、よく語られているやつ ―― だけど、初動でランク入り出来ない場合は?
筆者的には「ポイントが動くまでは新エピソードを投下しない」戦略を推してみたい。初動でポイントが入らないのに、あがいても仕方がない。それならじっくりとポイントが入らない原因を探り、初期投稿に「テコ入れ」を加えた方がマシだ。先にも述べたことだが、新エピソードを追加しても「新規の読者は最初から読む」のだから、ポイントを稼げていない序盤のテコ入れをしなければ、新エピソードに到達する前に、新規も離脱していく。だから詐欺でも序盤の10話までは、完璧に仕上げてから投稿したいところ。
結論としては、ポイントが入れば、ストックしている新エピソードを即投下。この手法なら、24時間以内に追加でポイントが入れば、先に入っているポイントとも加算され、ワンチャン、ランク下位に顔を出す可能性も出てくる。
ポイントが増えないまま、話数が進むと「この連載、けっこう話数あるのに、このポイントってことは面白くないんだろうな」と「新規読者を遠ざける原因」ともなりかねない。なので、伸びてない時は連投は控え、とにかく序盤のテコを入れ重視だ。
●<検索対策は、しっかり行う>
あらすじで素直に、あらすじをだけを書く必要はない。検索されそうなキーワードをあらすじに仕込んでおけば、新着やランキングだけでなく、検索経由でのアクセスが見込めるからだ。人気キーワードだけでなく、ニッチなワードを組み込んでおけば、地味に効果アリ。裏技でいえば「シリーズ」の欄でも検索に載れば、非常に美味しい。偶然見つけた作品よりも「検索して見つけた作品」の方が、読者心理的にもブックマークを付けやすいだろう。
―― おっと、いろいろと書きすぎて、けっこう文字数いってるやん。まだまだ細々とした気を付けたい部分があるけど、とりあえず今回はここまで!
どのみち、現在の連載が終わらなければ、新しい連載を立ち上げる予定もないので、まだまだ今の作品からフィードバックを収集して、新連載にでも挑もうと思います。ではまた!