表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エンゲブラ的連載の作法

次の新連載立ち上げ時には、初回から心掛けたいポイント7選。

作者: エンゲブラ

「ようやく自身初の連載小説が、500ポイントの壁を超えた……!」


ということで、もしまた新たに連載を立ち上げるとしたら、次は最初から「心掛けておきたいポイント」をいくつかまとめてみようと思う。



●<ゴールを先に決める>


現在連載中の作品 ――


【ナーロッパではない中世へ】この転生には、いったいどのような<意味>があるというのか?(n0859js)


―― は、初期設定だけの「ノープラン」で連載をスタート。草稿が20話分ほど書き貯まった時点で見切り発車したので、その後は完全に手探り状態へ。今現在も「思いつきの取って出し」で「なんちゃって毎週連載」を続けている。なので、むしろよくこのグダグダぶりで500ポイントの壁を突破できたものだ、とも自画自賛()。


とはいえ、毎話エピソード作りに苦しんでいるので、次作は先にゴールだけでも決めておき、「そこまでのルート」を考えるだけで済むような形にしたい。



●<スタートの10話分は完璧に>


次に、スタート10話の重要性。

連載を始めた当初は考えもしなかったこと。それは ―― 新エピソードを投稿しても「新規の読者」は常に「第一話から読み始める」という点。いくら新エピソードを投稿してもポイントが伸びないのは「序盤に欠陥がある」証拠。―― 筆者の作品の場合、当初「第三話の読後」に新規の読者が離脱するケースが非常に多く、アクセス解析の「エピソード別PV数」でこれに気づくまで、多くの読者を取りこぼすこととなった。修正後、1ユニークあたりの平均PV数も伸び始めたので、大変もったいないことをした……。


ランキング上位に並ぶ作品の多くは、スマホでの1ユニークアクセスあたり、平均して「8~10話分」ほどが、まとめて読まれている模様。なので「新規のブックマーク」を稼ぎたいのなら、せめて10話分あたりまでは「完璧に設計」しておく必要があるだろう。



●<一話の長さはテンポよく短めに>


ひとつの勲章としての「累計PV数」。

これに主眼を置くのなら、1話あたり2000文字を超えるのは、やはりご法度。読者にテンポよく、「サクサク読めている感」を持たせるなら、おそらく「1話あたり1500文字から長くても1800文字内」で収めるのが良いだろう。それ以上になると「一話あたりのエネルギー消費量」で「おかわり=次のエピソード」を控える可能性が出てくる。少し物足りないくらいが、おそらく「おかわり」を稼ぐカギである(今更、連載中の作品で採用しようとは思わないが)。



●<スマホ、PC両対応のレイアウト>


作者には、二通りいる。

PCで執筆する人と、スマホで執筆する人の。

筆者はPCでの執筆が中心だが、ついつい忘れてしまうのが「スマホからの見栄え」について。何が言いたいかといえば、特に「改行の位置」について。PCからの見栄えだけを気にし、改行していると「ブラウザ幅=一行あたりの文字数」が違うスマホからは、少々読みづらくなる。結果、スマホ読者を取りこぼすことに……。これも気づくのに、けっこう時間のかかったことだが、次回は連載スタートから気を付けたい部分だ(逆もまた然り)。



●<先に登場人物は多めにストックしておく>


筆者は「画像生成AI」を使い、新規の登場人物には「挿絵」を追加して投稿しているのだが、これが非常に便利 ―― というのも、人物に実際の「顔」があると「キャラクターが勝手に動いてくれる」という現象が起きるためだ。筆者の作品では、一話限りの登場予定だった放浪楽士(いわゆる吟遊詩人)の画像を生成してみたところ、そいつがあまりにも「魅力的なルックス」であったため、その後も出続け、「主要キャラのひとり」にまで成長したという経験もある。そうでなくとも、顔を与えるだけで「登場人物に魂が入る」ので、物語の進行上の記号としてのキャラで終わらず、「生きた人物」になってくるというお得ぶり。ただ、問題があるとすれば、登場人物たちが「好き勝手に暴走」するという副作用。なんせ、生きたキャラたちのアドリブ芝居なので、暴走は既定路線。この制御が、今後の課題だ……。



●<理想の投稿ペースは?>


よく語られる「爆売れ」のための投稿頻度。

これは筆者の実力では、望むべくもない。スタートダッシュをかけるには、一定数以上の「固定読者」を先に有し、最初の1~2話だけでも「ランキング」に食い込んでくる必要がある。そこから毎日複数連投などで、一気に駆け上がっていく手法が、よく語られているやつ ―― だけど、初動でランク入り出来ない場合は?


筆者的には「ポイントが動くまでは新エピソードを投下しない」戦略を推してみたい。初動でポイントが入らないのに、あがいても仕方がない。それならじっくりとポイントが入らない原因を探り、初期投稿に「テコ入れ」を加えた方がマシだ。先にも述べたことだが、新エピソードを追加しても「新規の読者は最初から読む」のだから、ポイントを稼げていない序盤のテコ入れをしなければ、新エピソードに到達する前に、新規も離脱していく。だから詐欺でも序盤の10話までは、完璧に仕上げてから投稿したいところ。


結論としては、ポイントが入れば、ストックしている新エピソードを即投下。この手法なら、24時間以内に追加でポイントが入れば、先に入っているポイントとも加算され、ワンチャン、ランク下位に顔を出す可能性も出てくる。


ポイントが増えないまま、話数が進むと「この連載、けっこう話数あるのに、このポイントってことは面白くないんだろうな」と「新規読者を遠ざける原因」ともなりかねない。なので、伸びてない時は連投は控え、とにかく序盤のテコを入れ重視だ。



●<検索対策は、しっかり行う>


あらすじで素直に、あらすじをだけを書く必要はない。検索されそうなキーワードをあらすじに仕込んでおけば、新着やランキングだけでなく、検索経由でのアクセスが見込めるからだ。人気キーワードだけでなく、ニッチなワードを組み込んでおけば、地味に効果アリ。裏技でいえば「シリーズ」の欄でも検索に載れば、非常に美味しい。偶然見つけた作品よりも「検索して見つけた作品」の方が、読者心理的にもブックマークを付けやすいだろう。



―― おっと、いろいろと書きすぎて、けっこう文字数いってるやん。まだまだ細々とした気を付けたい部分があるけど、とりあえず今回はここまで!


どのみち、現在の連載が終わらなければ、新しい連載を立ち上げる予定もないので、まだまだ今の作品からフィードバックを収集して、新連載にでも挑もうと思います。ではまた!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まさに私が知りたかったことがこんなに丁寧に書かれているとは感謝しかありません。 本当にありがとうございます! 私はなろうを始めてまだ半年くらいの新参者です。 初めての連載は勢いでほとんど書き上げてから…
こんにちは。 なろう歴4年目に入るというのに、「へえ~」と思う事ばかり。勉強になります。 特にスマホ。私もPC派なので、スマホの事は考えてなかったですね。投稿した際には、チェックしてみます。 あと、A…
うっ、耳が痛い。 (完結した)連載はノープランだったので。 昔からプロットを作って、起承転結に当てはめて……とか苦手なもんで、アドリブ力?だけは有るけれど
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ