ルミさん、メアドを設定する
守人ルミ。自宅のノートパソコンとにらめっこで、何やら検索している。傍でもう一台、ノートパソコンによく似た機械を操作しているが、画面は地球のそれとずいぶん違うようだ。
「守人ルミ…か。ルミ…ルミ…と…ルーミーでどうかしら? るーみー、るーみー…なんかいい響きね、るーみー…roomy。これか。これで行こう。モリトはどうしようか…モリ…モリがわっかんないなぁ…トってヒトって意味でしょ? ヒト…person? 長いなぁ…もっと短いの…man? それでいいや。モリ…どうしよう…モリ、モリ…forest? でも私のモリって守るって意味よね? defense…defenseman…長くないかしら? forestman…まぁ、このくらいでいいかな。いいや、じゃ、登録っと。ホイ、おしま…あ、まだあった。なんか、@入れてその後がホスト名だっけ。まぁいいや。そこはオービターのホスト名使うってことで。よしっ、完成! まぁ、滅多に使うもんじゃないし、仕事上のは編集部から支給されたこっちを使えばいいし!」
そしてドメインは文字化けした。なにしろオービターのコンピュータはロンメルド語で動いているのだから。
このメアドでメールを受け取ったのは、後にも先にも風音タケシ、ただ一人だけである。