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ココと探検隊の少女
かつて生きていたココ。
彼女は足跡を残して、とある場所から去った。
何かをするために、どこかへ行くために。
そんなココは現代に生きる一人の少女にロマンを残した。
少女は探検隊となり、ココの足跡を追い求める。
ココはとてもシンプルな存在だった。
しかしそれでいてミステリアスで、想像が掻き立てられる、記録が残っている限りの最古の人間だ。
探検の果てに何かが明らかになるのか分からない。
何も明らかにならないかもしれない。
それでも少女はココの足跡をたどり続ける。
分からないことを追い求めるのが探検隊としてのロマンだからだ。