会議の果てに何が残った? その3
御免なさい。
書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。
裕介達の隠れ家は今や村と化していた。
あちこちで金槌の音や野郎どもの掛け声が響いている。
信者どもの宿舎も種馬御殿を取り囲むように十棟ほど立ち並んでいたし、更に増設中である。
斉藤衆がヒゲを除いて百五十名、鈴菌衆が極道を除いて五十名、合計二百名。こいつらの宿舎は最低でも二十棟は必要となる。
「良い感じだ。この村を肛門村と名付けるか」
「キョェェ、それは勘弁してくれよ。もう少し恥ずかしくない名前をだな」
「まあ裕介には名付けセンスは無かけんね。いっちょう俺が考えようたい」
唸る徹斎。
「よし。シンノスノ里でよかろう」
「・・・まあ良いのかな?」
「キョェ?」
「取り敢えずたい。取り敢えず」
「まあ良いか」
「はーい。おチャラケはそれくらいにして『第二回 ア・ナル教 教義について』会議を開催いたします」
出席者は前回と同じ司会進行も同じく外道丸。
「今回も俺に発議させてくれ」
コホンと一つ咳払いの裕介が発議する。
裕介は思っていた。この教団には足りないモノがあると。それは・・・
「俺たちの中にレズビアンが居ないよな」
「はあぁぁ?」
お蝶が変な声を上げて首を傾げる。
「いやだから、女性の同性愛者だよ」
「レズの意味は知ってるわよ」
「そうか。俺たちのチームにはホモ、ゲイ、性同一性障害、獣人、妖怪、魔族も居て、それぞれに目立った活躍をして平等な社会形成に多大な貢献をしているが、レズビアンだけが抜け落ちている。これは差別的じゃないか?」
「そこまでとは思わないけど? それよりその他の部分の方が遥かに問題が多いかと」
外道丸の意見はもっともである。
「架空のエンターテインメントの巨大企業であるズデニーでさえ、作品のストーリや原作を改変してまでポリコレに配慮しているんだぞ。こんなチンケな我々はもっと配慮すべきだろう」
「ま、まあ、それを言われると確かに反論し辛いわね」
「お陰で大コケでCEOは懲罰減俸らしいけどな。評価したのは提灯持ちの評論家だけで一般ピーポーからは非難の嵐とか。キュケケケケ」
裕介に蹴り飛ばされるバテレンさん。
「理解してくれて何よりだ。と言う事で、お蝶と、おコンは、今から百合設定で行く」
「はぁぁぁああ?」
「・・・」
お蝶は大声をあげ、おコンは声も出ない。
「更に色々配慮した結果、外道丸と橋姫とも関係を持て」
「殺すわよ?」
グェッ!
横からいらん事を言った徹斎が見事に〆(しめ)られた。
「天才か! うむ。確かに一理ある!」
「無いでしょうが!」
「全く無いのでしゅ!」
「おっと、君たちは自由恋愛を否定するのかね? たとえ君たちが何者であっても私の自由意志、愛情、性のあり方を抑え付け、差別することは許されないのだよ?」
「裕介と徹斎の、ドロドロの色欲でしょうが!」
「色欲のどこが悪い! 本能を否定すると言うことは生物の種としての義務を放棄することだ。理性で抑えられた色欲は罪では無い」
「教祖も師範も良いこと言うのだねぇ。僕チンは君たちを見直したよ」
「人志よ」
「人志たい」
馬鹿と極道と師範の三人がガッシと抱き合う。
徹斎が師範っていつからだよ。
「そもそも一夫一婦制は人権侵害ばい。この際全ての性別・・・そう、その性別を取っ払って多夫多妻制。そう。自由恋愛制を導入すべきばい。離婚も結婚も無か。その時々の性欲・・・愛情の赴くままの自然体で合体結合すれば良か」
徹斎の演説を聞いて感銘を受けた橋姫も、三人の背に抱きついた。
大きく手を広げて、無言で四人に近づく外道丸。
「僕チンは、今まさに感動に胸を打たれているのだよぉ」
魔族の勇者が天を仰いで涙を堪える。
「自由恋愛。多夫多妻制。なんと素晴らしい響きなんだよぉ」
堪えきれずに大粒の涙が鬼の目から流れ落ちた。
「そんな倫理に反する行為や制度は認められないわよ!」
「差別主義者のお蝶が、なんば言いよるとか!」
「まったく。何かというと制度制度。法律法律と。コレだから差別主義者はダメなんだ。体制側の都合で民衆の愛を縛るものじゃない!」
「教祖様は本当に素晴らしいよねぇ。僕チンは一生君に着いて行くよぉ」
「おうよ! て言うことで美紗子のことも忘れてくれ」
「了解したよぉ」
「これから、その体制側を目指そうと言う人の言うことではないのでしゅ」
「美紗子。あんたも澄ましてないで、なんか言いなさいよ」
どうもありがとうございました。
これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。




