信仰こそ力なり その5
御免なさい。
書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。
「ん? と言うことは生殖機能復活も、ひょっとしたらマジであり得るのか?」
知識は豊富で偏った頭の良さを持つバテレンさんが独り言を呟く。
次元の狭間での宝玉の復活。それは神プロの基本機能の外にあるからなのではなかろうか?
もし、基本OSの上に乗っかる、機能群としての神プロであれば、プログラムの改修も可能とか?
一人腕組みをして考え込むバテレンさん。
その部分をダイナミックに入れ替えてやれば、イケそうな気もする。
去勢プログラムを含む機能群を改変して仕舞えば、神プロ稼働中でもシステムを止めずに、その機能だけのライブラリを入れ替えてやれば良い。確かに前回も神プロは起動させたまま、ライブラリ群のみを書き換えたり追加したりしながら、作り上げたはずだ。
「何と言ったっけな? ・・・DLL、ダイナミック リンク ライブラリ」
うんうんと頷くバテレンさん。
もしそれが可能であれば、宝玉欲しさの入信者は結構いる? のかな?
ん? そう言えば去勢プログラムは、あの時の機能追加分だったっけ?
でも、宝玉復活とか、そんな理由で入信する奴なんてロクなもんじゃ無いですよね。
それにしても改修するには、rwx権限が与えられ無ければ実行出来ないか。
美紗子が、その呟きを聞き逃さずにいた。
「最大の問題は大王の存在」
「美紗子、それはお腹の子で解決だろう」
「半分はね」
「どう言うこと?」
「大王といえども鬼神は鬼神。寿命もあれば生まれ変わりもする。この子に、もしもの事があれば計画は挫折するし、改革派は絶対に消しに来るわよ」
「新地獄が作れても直ぐに消えられたら、安定的な運営もできんか?」
顎に手を当てて考えるバテレンさん。
「ん? 別に良いじゃん。地獄ができてしまえば何とかなるんでしょ?」
「キョエ。象徴が居なくてイメージの固定化が安定するわけないだろ」
嘲笑うように言うバテレンさんに俺は反論する。
「ここの大王も天国に召されてるだろうがよ」
軽蔑した眼差しでバテレンさんが説明する。
「キュ・・・あれは押し掛けと言うんだ。多重な過負荷に逃げ出した。輪廻の拉致外なんだ」
「亡命?」
「かもな。でもこの地獄は老舗だしイメージもプログラムもガチガチに固まってるだろ。不具合だらけで改修も不能になったがね」
「そうかぁ?」
なぜ改修不可能? 裕介は納得行かなげに首を傾げた。
そこで外道丸がポンと手を叩く。
「なるほど。バカ閻魔が不在なお陰で、固定観念が揺らぎ、かつクソみたいな運営も相まって出鱈目なやり方で、裕介を来獄者として手順に従わずに入獄させられた?」
美紗子は、明確には答えずにフンと鼻で笑った。
「そんなのはどうでも良いの。要するに地獄立ち上げ時の安定的な運営には大王は二人か三人居るのよ」
「そらおかしかな」
珍しく大人しく聞いていた徹斎が疑問を挟む。
「地獄の概念て宗教的なもんだろ。大王への価値観も変えてしまえばよかろうもん。大王は地獄において象徴でしかない。とか」
ふむ。一理ある。
「馬鹿ね。大王の『力』はエンジニアみたいなものよ。安定するまで絶対に必要なの。それよりも我々の地獄のための輪廻転生の基本仕様を決めないといけないわ」
「この地獄でも、分裂した地獄と合わせて大王は一人だろが」
「輪廻なんて無くせばいいだろ。地獄を面白おかしく生きれれば現世なんて不要でしょう」
美紗子が軽蔑の眼差しを裕介に向ける。
「そんな酷いこと、神様OSが許すわけないでしょ。輪廻転生は万物不変の大原則。全ての存在するあらゆる物、あらゆる価値観の大前提なのよ。現世の無い宗教は宗教じゃない。現世があるから死後があるのよ。死後はなくせても現世をなくすのは無理ね」
ウグッ。まさに正論。
「と言うことで相手は誰でもいいので、とっとと二人目を仕込みなさい。お蝶で一人と、狐で一匹ね」
「わかったわ。直ぐに始めましょう。ダーリン、おコン! 寝室へ行くわよ!」
おっと三人まとめてかよ。参ったなぁ。
「大王は半獣半人でも良いんだな」
そう言いながら裕介はズボンのベルトを緩めるのであった。
と言うかさ。褌の紐でも締めろよ。これから色々やるんだろ?
まあ、その重要案件に子作りも含まれるからパンツを脱ぐのも仕方ないけどさぁ。
どうもありがとうございました。
これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。




