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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第二章 野望編
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信仰こそ力なり その3

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇して来ましたので、投稿のペースが落ちちゃいました。


これに懲りず、どうぞよろしくお願いします。

あ、内容の出来にも懲りずに、どうかよろしくお願いします。

 断言する橋姫。

 「その(みにくい)い妖怪の姿では、とても一匹の(おす)として上玉を手に入れることはできない。手に出来る女ときたら、脱衣婆(だつえば)か砂掛けババくらいなもの。ならばいっそ女になって逆ナンかまし放題で」

 「ちょっと待てぇ。その醜い妖怪が女になったら、余計哀れな事になるだろう。こいつの哀れな相手が脱衣婆とか砂掛けババとか自分で言ってんじゃんよ。女になっても、ぬらりひょんも子泣き爺も寄りつかねぇって」

 「おだまり。女も力さえあれば男を襲う事だってあり得ることよ」

 「力づくが許されるのなら男のまま、やりたい放題やるわ!」

 「おお! 人志よ。違った同志よ」

 「いや、だから有名人でも合意は絶対条件だって」

 外道丸が、すかさず突っ込む。

 「フィクションかつ地獄だから現世の倫理観は無効でしゅ。て言っても納得しない人も多いんでしゅよ。まあ一部の特権階級を除き、ここは地獄なので男女共、童子組も河童も獣人も等しく苦しむ平等な地獄だから、理不尽な待遇や暴力的な悲劇も宗教的な意味合いの『罰』であるので倫理的にもセーフなのでしゅが。もしこれが倫理的にアウトと言われるのであれば、地獄を教義に取り入れているありとあらゆる宗教を糾弾しなければならないのでしゅ。つまりこれは人の原罪的なカルマというかディスティニー的な、そのようなパッションの何かなのでしゅ」

 おコン必死に何かを言っているが、誰も意味が理解できていない。

 「なぁぁぁんと。祐介には性を操る力があるのかなぁ?」

 ああ。また面倒な男が絡んできたよ。

 「子宝祈願とかも出来ちゃったりするのかなぁ? 僕チンは、それが願いなんだよぉ」

 「いや、それもちょっ」

 「出来るわよ」

 「出来ましゅね」

 お蝶も、おコンも即答する。

 「いや、お前ら」

 「だって、この短時間で鬼神を孕ませるという、限りなく不可能に近い事を成し遂げるほどの精力者なのです」

 「おい。お蝶」

 「ハテる事なき絶倫王。それが我らが教祖様なのでしゅ。鬼神同士の懐妊など、茶の子の茶の子の朝茶の子なのでしゅ」

 朝飯前という事ですね。

 「いや、僕チンの願いは、鬼神の男と亡者の女での繁殖を頼みたいのよぉ」

 「馬鹿ですか?」

 「死になしゃい」

 まったく、鬼神自ら御禁制を犯そうとか、夫婦揃って、どうしようもないクズですな。

 「まあ出来んことはなかろうもん。なんせ牛頭馬頭の玉が復活したくらいだけん。更に玉も竿も取り上げる力まで持っとらすたい」

 「僕こと、早乙女ひろみ。本日只今をもって、なんじゃら教に帰依するよぉ」

 早速、礼拝の作法を授かるひろみちゃんであった。

 「お前らは良かとか。跡取りを急かされよっとだろ? ここで帰依せんなら玉竿、うっ()らるっぞ」

 「面白い。鬼神の玉を盗ってやれ」

 牛頭馬頭が囃立(はやした)てる。

 斎藤衆も鈴木衆も、股間を押さえて大騒ぎとなってしまった。

 「何を馬鹿げたことを」

 一人冷静を保っていたヒゲ隊長が、言葉を吐き捨てる。

 「この性欲だけが取り柄の愚か者に、何の力があると言うのだ。皆の衆、騙されるな。タチの悪いカルトだ」

 「俺が昨夜、移動中のどさくさに紛れて股間を弄っていた時に」

 突然、馬頭が真剣な顔で話し始める。

 て、おいおい、なにをどう弄ってたんだよ。

 「復活していた玉が(しぼ)んでいたんだ」

 「馬頭に言われて、俺も確認してみたが明かに萎んでいる」

 「恐らく、この残された宝玉の容量を考えると、子種は含まれんだろう」

 「原因は、祐介の元から逃げ出そうと考えたからだ」

 「そうだ。俺も牛頭に誘われて、つい同調してしまった」

 「その証拠が、コレだ!」

 牛頭馬頭揃ってズボンを引き下ろし、むんずと玉袋を引っ張り出す。

 「ウォー、本当に玉がある!」

 「小さいが、間違えなく宝玉だ!」

 訳の分からぬ騒ぎではある。

 「うぬら、我らが宝玉を侮るな!」

 「我らが宝玉は、信仰厚き頃はソフトボール並みに垂れ下がっておったわ!」

 なんとも、このクソ野郎共と来た日にゃ。

 しかし、現物を目の当たりにした斎藤衆、鈴木衆に激しく動揺が広がる。

 「分かった。分かったから。帰依するから、どうか玉抜きだけは勘弁してくれ」

 ヒゲ隊長はじめ、その場の一同全員が、ア・ナル教信者になって仕舞いやがった。

どうもありがとうございました。

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