信仰こそ力なり その2
御免なさい。
書き溜めた在庫が枯渇して来ましたので、投稿のペースが落ちちゃいました。
これに懲りず、どうぞよろしくお願いします。
あ、内容の出来にも懲りずに、どうかよろしくお願いします。
「んー?」
牛頭が尻尾の付け根を揉んだり突いたりする。
「ちょっと、そこのプローブ取って」
馬頭の求めに応じて祐介が先が丸くなった、細長い棒状の検査器具を投げて渡す。って何でこんなの持ってるの?
投げ渡された器具を徹斎が横から攫った。
それを慣れた手つきで尻尾の付け根に突っ込む。
「キョエェェ」
器具を突っ込まれたバテレンさんが、微妙な悲鳴を漏らす。
「んん?」
首を傾げる徹斎。
「んんん?」
更に首を傾げる徹斎。
「どうした? ちっちゃ過ぎて判別できない?」
「コリャどぎゃんしたこつか!」
尻尾の付け根を弄り回す徹斎。
その度に、微妙な喘ぎを漏らすバテレンさん。
「だからどうしたんだよ!」
執拗に股間を捏ねくり回す徹斎に、焦れた祐介が怒鳴る。
「こりゃ、メスたい」
「は? 日本語でプリーズ」
「こ りゃ メ ス た い」
噛んで含める様に、言葉を区切る徹斎。
「これはメス、と言う意味です」
「・・・」
お蝶の通訳に、この場の全員が固まる。
「はぁぁ?」
「キュキュウウウ?」
「・・・」
「いや、なんでバテレンさんまで固まっちゃってるの? まさかマジで女だとは知らなかったとか?」
お蝶が呆れる。
「大概、こぎゃん場合、訳あって男の振りば、しとったとか?」
「ああ。河童王国の姫様が政敵に狙われて身を隠し、仲間を集める的な」
外道丸が勝手に納得している。
「オラ知っとるばい。なろう系だろ? 俺も地獄通信でたまに読みよるたい。チート勇者に出会って超ご都合主義で絶対あり得ん内容で中途半端に消えて行くとたい。俺たちの未来たい」
「おい止めろ! 自分に刺さるだろ!」
「身も蓋も無さしゅぎでしゅ」
「ちょっと皆んな落ち着きなさいよ。そんな何の話かもわからない勝手な考察で話しを進めないの」
橋姫が、どうにか話を修正する。
「いや俺が思うに俺様の肛門神を馬鹿にした、あの時のバチが当たったのだろう。牛頭馬頭も覚えているだろう?」
「ああ確かに、あの時に『竿まで腐れ落ちるであろうぞ』と予言されていたな」
牛頭の発言に馬頭が神妙に頷く。
「自分の信ずる神を肛門神と言うのは不敬じゃないのか?」
冷静な外道丸のツッコミに、裕介は全くたじろいだ様子を見せない。
「我がア・ナル神は肛門に座す。従って肛門神でも問題は無いのである。って、柏の葉を股間に貼るんじゃねぇ」
祐介がバテレンさんの後頭部を思い切り張り倒す。
「キョエェェ! だって、女の子なんですもの」
「女だけに突っ込まれて、ナンボてや」
「ゲヘヘヘ」
「キュケケケ」
徹斎の一言に、その場にいた一同が下品に笑う。
って本人が笑ってる場合かよ!
「本当に元から女か?」
外道丸が神妙な顔で聞く。
「知るか! 俺に聞くなよ。本人に聞け」
何故に裕介に聞いた? 外道丸は本当にバチが当たったと思ったか?
「さあ・・・俺様、ずっと男と思って生きてきたわけだし、まさか自分が『性同一性障害』だとは、思ってもいなかった」
「おいおい。童子組と言い、『Gender Incongruence』な河童といい、めっちゃポリコレに配慮した設定たい。これなら大当たりばい。いっそのこと英訳して、全世界に発表しようばい」・・・はい、絶対無理。怖過ぎて嫌です。
徹斎に話を振られて、フフンと胸を張る裕介。
「親分、気取ってる場合じゃ無い。それにバチで捥げるとかあり得ないって。捥げた覚えもないし」
「と言うことは、本当に元からか?」
「いえ。メス河童が間違ってるわ。きっと教祖様に接触してからよ」
「キョェ?」
「えっ? 何言ってんの? 俺のせいじゃないよ? 多分」
「いいえ、間違えないわ」
祐介が否定するも、橋姫はガンとして聞き入れない。
「河童の内なる願望が、ア・ナルの神様に聞き入れられたのよ」
「いやいやいやいや。俺様にそんな願望ないし、だって俺様、男万歳なファミに怒られる方だし、女になる理由が」
「有るわ」
どうもありがとうございました。




