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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第二章 野望編
88/133

知らぬ間に巨大な陰謀の渦に・・・ その4

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇して来ましたので、投稿のペースが落ちちゃいました。


これに懲りず、どうぞよろしくお願いします。

あ、内容の出来にも懲りずに、どうかよろしくお願いします。

 「でだ。前置きも面倒なので、重要な点から言う。美紗子が亡者である俺の子を孕んだ」

 「はぁぁぁぁぁ〜?」

 すっごい語尾上げで、ヒゲ隊長が仰け反った。

 「予想はしていたのよねぇ。僕チンわぁ。あのアマの魂胆は知ってたんだけど、まさか行動に移すとは思ってなかったのよぉ。僕チンわぁ」

 「要領よく要点を言ってくれ」

 「美紗子は、新しい地獄を作るつもりなんだよぉ。その為に潜虫の研究やら、多次元の勉強やらやってた」

 あまりの内容に、一同声も出ない。

 「僕チンと子供が出来ないもんだから、早乙女家も尻すぼみだからねぇ。血筋が良いだけに野心家でねぇ」

 「おいおいおいおい。この馬鹿は、それを放っておいたのか。クーデター計画じゃないか」

 ヒゲ隊長は顔を覆っている。

 「亡者との間に出来た子供は、特別な力を持っていると言われてんだよねぇ」

 「つまり地獄の長たる、大王の資質を持って生まれてくるんだ。こんな事が世間に知れたら、地獄始まって以来の大事件だぞ。我々斉藤家も加担していると疑われたら、一族郎党、魂を消されかねん」

 涙目になっているヒゲ隊長であった。

 「まあ大きな問題は、この際、脇へ置いておいてだな。これほどの大事件だ。有耶無耶にしなければならないだろう? なのに俺達を役人に突き出してみろ、それこそ悔し紛れ の面白半分に、俺が有る事無い事、喋りまくるのは火を見るより明らかだ。そこで、俺達は手を組んで、これまでの事をなかったことにしなければならないんだよ」

 祐介は、黙り込む一同を見回して続けた」

 「だろう?」

 「はぁぁ、この馬鹿亭主と来たら・・・」

 「有耶無耶にするって・・・そんなに軽くない問題なのでしゅ」

 東レ16の教徒達は、すっかり呆れ顔である。

 「お前らも大変な事件に関わったものだな」

 ヒゲ隊長が心底同情したように教徒達を見回しながら続きを話す。

 「お前ら我関せずみたいに、のほほんとしているが側から見たら明らかに共犯者だぞ。てかコッテコテの祐介一味、郎党どもだ。可能性の問題じゃなく消滅対象確実だからな」

 事の重大さに、薄々気付いていた教徒達の顔が強張る。

 「おい、牛頭馬頭。一番誤魔化しが効かないのは、お前らだぞ」

 「ブモッ!」

 「ブヒッ!」

 呑気な顔をしていた牛頭馬頭がキョトンとする。

 「確かに、お前らは等レ16組じゃないし、俺達とは別系統の脱走犯だ」

 祐介の言葉に牛頭馬頭は「うんうん」と頷く。

 「しかし、これを見ろ」

 出された血書を見て、たじろぐ二匹。

 「主従の契約書だ。しかも血で書かれた自筆のな」

 言葉なく狼狽する二匹。

 「バテレンさん、短い付き合いだが、お前さんもだ」

 「キュッ! り、理不尽な・・・」

 「そうだ。理不尽だ。しかし貴様がいくら言い逃れしようと、脱走を続けた貴様の言い分など通るものか。俺達が(おとし)めずとも、消魂の対象だ」

 祐介の冷徹な言葉にワナワナと震えだす。

 「一蓮托生だ。ひろみちゃんも、早乙女家も、あんた達も消魂されないように、我々は手を取り合わねばならない」

 祐介は、ゆっくりと一同を見回し、念を押す。

 「そうは思わないか?」

 ・・・

 暫く沈黙が続く。

 口を開いたのは、ひろみちゃんである。

 「僕に出来ることは、今回の一連の騒動の誤魔化しくらいだよぉ。美紗子の野望までは、どうにも出来ないよぉ」

 「うん。俺の子は、ひろみちゃんと美紗子の子にすれば問題無し」

 「鬼!」・・・・・・お蝶

 「亡者だよ?」・・・裕介

 「鬼に失礼だなぁ」・ひろみちゃん

 「外道でしゅ」・・・おコン

 「え!?」・・・・・外道丸

 「畜生!」・・・・・橋姫

 「表ぇ出ろやぁ!」・牛と馬

 「妖怪!」・・・・・バテレンさん

 「お前ぇだよ!」・・バテレンさん以外全員

 人を罵るにもポリコレに配慮が必要な地獄事情であった。


 「無理!」

 「それはダメだろ」

 気を取り直してお蝶と外道丸が同時に言った。

 「え? 僕はそれでも良いよぉ」

 ひろみちゃん以外は、祐介案に否定的だ。

 「幾ら、こっちが誤魔化す気でも、美紗子の野望を挫かなければ意味がないだろう」

 外道丸がクドクドと噛んで含めるように説明する。なるほど外道丸の言い分ももっともだ。考えを改めよう。

 ならば方法は一つしかない。

 「うん。よく分かった。つまり我らが一丸となって、美紗子の野望を叶えれば良いんだよね。俺たち創造主側の立場で、絶大な権力も保証されるわけだ。良い事尽くめで問題無しだな」

 「大アリだよぉ」

 「馬鹿なのか? ああ大馬鹿だったな」

 流石のひろみちゃんも、勿論、外道丸も即座に反対する。

 「そら良かばい。うん。そら良かばい」

 勿論、この馬鹿を除く皆も反対である事は言うまでもない。

 「判断は美紗子の計画ば聞いてからで良かろうもん。美紗子ば思い留まらせても、禁断の子が知られたらアウトだろが。ここはリスクば犯して、最善ば目指すべきぞ」

 ・・・

 黙り込む一同。

 「で、本心は何でしゅか?」

 「新地獄で宝玉の復活が可能ではなかろうか?」

 つい釣られて本心をバラす策士徹斎。

 という事で取り敢えず、今回の一連の騒動は、ひろみちゃんが揉み消す事とし、子供の問題は美紗子を交えて検討する事となった。

どうもありがとうございました。

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