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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第二章 野望編
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徳を積み己を高めます その6

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇して来ましたので、投稿のペースが落ちちゃいました。


これに懲りず、どうぞよろしくお願いします。

あ、内容の出来にも懲りずに、どうかよろしくお願いします。

 「おいおい幾ら何でも、俺の玉のご利益で復活したわけじゃないだろ。きっと肛門責めが効いたんだ。玉の()える秘孔とか突いちゃったんだろう? 『お前は、もう生えている』的な? なあ肛門専門家のバテレンさん?」

 「そんな秘孔があるか! 一子相伝でも無理だろ! それに俺は肛門の専門家じゃねぇし。お前も大概の馬鹿だな!」

 「じゃぁ、この奇跡をどう説明するんだよ。ナル・ア・ナル神のご利益とでも言うのかよ」

 「そんな神が居るか。アホォが。きっと神プロの影響が薄れたんで、損傷箇所の再生プログラムが発動しただけだ」

 「ナル・ア・ナル神にそんなご利益が?」

 「でも、その神様は肛門の神様だろ? 玉の神様でもあったのか?」

 牛頭馬頭が半信半疑に首を傾げるが・・・違うって!

 「なんてこった。俺の肛門に宿りながら、玉にまで力が及ぶのか! そうか、きっとそうだ。俺には生前からナル・ア・ナル神様が憑いていてくださったのだ。だからこそ、異常な精力を持ち、地獄に来ても俺の玉だけは奪われないようにと、守ってくださったのだ!」

 祐介まで、感激で泣き出す始末である。

 底無しの馬鹿どもが。

 「だから、お前ら聞けよ! そんな神は居ないって! 狐じゃあるまいし『憑く』てなんだよ! 憑き物かよ! 祟り神かよ!」

 「牛頭馬頭の玉を見ろ! この不敬者が! お前なんか玉だけじゃなくて、竿まで腐っちまうぞ!」

 「そうだ! そうだ! もっと言ってやれ」

 「そんなもん見たくねぇよ!」

 牛頭馬頭がバテレンさんに、交互に詰め寄る。

 「神を信じないから、頭頂部を毟られたんだ。今からでも遅くない、捨てた信心を取り戻すんだ」

 「ほら、あの頃を思い出して、純粋な気持ちで拝みなさい」

 牛頭馬頭がバテレンさんを力づくで跪かせ、いつの間にか、素っ裸の裸王とかして踏ん反り返っている祐介の股間に、バテレンさんの顔を押し付ける。

 「おうっふ。近い近い。アヒル口がモロに当たってるし」

 情けなくも腰の引ける祐介であった。

 「良い加減にしやがれ! いつから俺がナル・ア・ナル教に帰依したよ!」

 「まだ言うか! この罰当たりが!」

 バテレンさんは、この後、三日三晩、洗脳され続け、ついには、ナル・ア・ナル神に信仰を誓わされたのであった。

 現在の信者、一人と三匹。僅かではあるが、教えが広まったナル・ア・ナル教であった。

 ん? そういえば祐介さん、ナル・ア・ナル教の教えって何? そもそも教えとかあるの?

 

 祐介たちが馬鹿な事をやっている頃。

 「全隊、止まれ!」

 祐介討伐隊は、バテレンさんの小屋の近くまで来ていた。

 「休息! 皆、しっかり休んで作戦に備えろ」

 さんざん駆け足を続けさせられた兵隊が、崩れるように地面に腰を下ろし、そのまま横になる者も多い。

 「久正君、どうやって攻めるのぉ」

 「取り合えず、斥候を出して様子を見ましょう」

 「うん。分かった」

 「いっちょ、俺が行ってやろかい」

 すかさず口を挟む撤斎。

 「はっつぁんに出来るのかなぁ?」

 「なんば言いよっとか。俺ほどん適任も居らんど。任せんかい。半日ぐりゃあ、待っとけ」

 そう言うと足取りも軽やかに、深い森の中へ入って行く。

 「ほうほう、情報では、この辺に脱獄犯も住み着いとるて言いよったばってん、踏み固めた足跡が無かな」

 バテレンさんは随分用心深かったらしく、小屋への行き来は毎回、道を変えていたようだ。

 「ばってん、こん石の矢印は、なんだろか?」

 方向音痴のバテレンさん、小屋への道しるべを彼方此方に残していたらしい・・・毎回迷って違う道を使ってた?

 撤斎は道しるべを辿って、難なく小屋の近くまで接近することができた。

 流石、元武芸者、堂に入った様子で小屋の周りを偵察する。

 「ありゃ牛頭馬頭じゃなかか。それに河童まで()っぞ」

 暫く木の陰に張り付いて、気配を殺しつつ様子を伺う。

 祐介を含めて、一人と三匹が潜伏していることを確認すると、小屋から少し離れた岩場に身を隠した。

 「もしもーし、種馬どん、聞こゆるやぁ」

 『ザザザッ』

 通信は、まだ繋がらないらしい。

 「もしもーし、外道丸、聞こゆるやぁ」

 『ザザザッ』

 「こっちもダメかい。仕方んなかねぇ」

 牛頭馬頭が居る以上、自分一人で迂闊に接触して、取り逃がしたら嫌だと判断した撤斎は、祐介に通信で連絡を試みたが繋がらず、増援を要請しようとしたが、こちらにも繋がらない。

 「仕方ん無かなぁ。走って出向くか」

どうもありがとうございました。

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