徳を積み己を高めます その5
御免なさい。
書き溜めた在庫が枯渇して来ましたので、投稿のペースが落ちちゃいました。
これに懲りず、どうぞよろしくお願いします。
あ、内容の出来にも懲りずに、どうかよろしくお願いします。
「結局、お前らが美紗子と戦っている隙に、ぼーっとしてる馬頭を引っ張って逃げ出しただろう」
「そうそう、ボーってしている俺を、それはどうでも良いんだよ、この際。問題はブレスや尻チップがある以上は、どこへ逃げてもすぐに見つかってしまう」
「尻チップは捨てられないのか? 壊すとか」
「無理だね。尻チップは肉体と同じ扱いで取り出そうが、破壊しようが直ぐに元に戻ってしまう。特に俺たちは瞬生だから、それこそあっという間だ」
祐介の疑問に牛頭が丁寧に答える。話しているうちに段々、知性が戻って来ているようだ。
「それで、危険とは知りながら」
「一か八かブレスで飛んだと」
「そう言う事だ」
「狭間の際に飛ばされて急いで逃げようとしたが、意識が遠のいて、後は断片的にしか覚えていない」
牛頭の話を馬頭が補足する。
「つまり、狭間の事や、美紗子や、ひろみちゃんの情報は何も持っていないと言う事か」
「そうなるな」
牛頭が肩をすくめた。
「チッ、役立たずが」
「いい大人が舌打ちはよせ」
「バテレンさん。纏めろ」
祐介は自分の脳みそでは理解できないので、多少利口なバテレンさんの力を借りて、内容をまとめてみる。
「俺も経験があるが、恐らく固定観念の曖昧な領域に入ってしまったもんだから、魂としての本質まで影響を受けたんじゃねぇかな。それで心身共に、より一層獣化して知能も、以前に増して低下しちまったが、狭間から離れたから神プロ地獄編に登録された本来の姿が、再固定化されて元に戻りつつあると」
「要するに、神に見放されて元々が馬鹿な獣人が、本格的に大馬鹿の獣並みに退化していたが、神の御加護が戻って元の半獣人並みの馬鹿にまでは戻ったと」
「うん、きわめて適切な表現だな」
バテレンさんが祐介の理解力に、感心したように頷いている。
「お前ら、酷すぎじゃね?」
「そうそう、もうちょっと歯に衣着せろよ。身も蓋もないだろ」
まだ、ボーっとしているのか、腹も立てない牛頭に馬頭。
「まあ良いや。中に入るか」
この愚かな二匹からは、大した情報も聞き出せないと判断した祐介は、三匹を促して小屋へ向かう。
「ちょ、ちょっと待て!」
その時、何気無く股間を掻いていた馬頭が、いきなり大声を出した。
祐介は、思わず身構える。
「な、なんだ! やるのか?」
「大変だ! おおお俺の、俺の玉が復活している!」
「・・・」
皆、言葉も出ない。
バテレンさんに至っては何を言い出したのかと、口をぽかんと開けて言葉の意味を理解出来ずにいる。
「おおおおお、俺もだ! 玉が・・・玉が復活しているぞぉぉ!」
少し間を置き、牛頭も自分の股間をまさぐり大声で叫ぶ。
歓喜に咽び泣く二匹。
「そう言えば、肛門を棒杭で弄っている時に、流石に馬並みだけあって、何か凄く、えげつないモノがブラ下がっていたような?」
「ような? じゃねぇよ。親分、言われれば確かにあったよ。SM結びした時も、俺、邪魔だから手で掴んで避けてたもん」
お前らアホだろ。その時に気づけよ。それって地獄的に見て大事件だろうが。
「これも種馬殿のご利益かぁぁ!」
涙を流しながら祐介の前に走り寄り、地面に跪いて両手を合わせて激しく擦り合わせながら、祐介の股間を拝む馬鹿二匹であった。
どうもありがとうございました。




