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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第二章 野望編
79/133

徳を積み己を高めます その4

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇しそうなので、今後の更新は間が空いたり一日一回だったりするかもです。


どうぞよろしくお願いします。

 バテレンさんは、激しく喘ぐ牛頭馬頭の猿轡も、何日か振りに解いてやった。

 「ブハ、ブハ、ブハ」

 「ゲホ、ゲホ、ゲホ」

 二匹は肩を大きく揺すって空気を貪り吸う。

 「こ、この種馬野郎ガァ!」

 「散々、人を弄びやがって!」

 息が整って来た二匹が、同時に叫んだ。

 「おお、喋れんのか?」

 「鞭の痛み。肛門の痛み。きっちり返してやるからな!」

 「三倍返しだ。お前らには、三倍デカイのを突っ込んでやる!」

 「キュ!」

 バテレンさんが、恐怖にケツの穴を抑えて飛び上がる。

 「ぎゃははは。アレは面白かったな。尻子玉が本当に有るか探したんだが、やっぱりなかったな」

 あんたら、そんな事までしてたのか・・・

 「俺は、そんなもの無い、て止めたよね? ね? ね?」

 バテレンさんはガタガタ震えている。

 「バテレンさん、心配すんな。こいつら異世界送りだ。今から次元の狭間に投げ捨てよう」

 「悪うございました」

 「どうかご勘弁を」

 牛頭と馬頭は縛られたまま、器用に頭を地面に擦り付ける。

 「種馬・・・いや、祐介様。どうかご勘弁を。なんでも言う事聞きますから。投げ捨てるのは馬面だけにしてください」

 「いえいえ、俺こそ忠実な下僕になりますので、どうかご容赦を。そのかわり牛頭めは、私めが狭間まで担いで行きますので」

 なんか凄いデジャヴ。

 「ふむふむ。その方らの希み、よっく分かった。バテレン、紙と筆はあるか?」

 「無いよ。そんなもんどうすんの?」

 「今言った事を念書にすんの」

 「ああ、そういう事ね」

 バテレンさんは、小屋に入って行った。しばらくして、何やら巻物らしい物を手にして戻って来る。

 「狩った獣の皮か、丈夫でいいかもね。筆記用具が無いなら、こいつらの血で書かせよう」

 そう言うと、手首だけが動かせるように、二匹の縄を緩めてやる。

 「指を伸ばせ」

 先ずは牛頭から、人差し指の先を包丁で切る。

 多少、描きにくそうであるが後ろ手にされた指で器用に、皮の上に文字を並べて行く。

 しかし、二匹とも瞬生だけに、傷口から滴った血で書けるのは一文字か二文字だから、面倒になった祐介は、一気に手首を掻き切り、大量の血を木皿で受け止めた。溜まった血液なら、すぐには消えない。

 「私、牛頭は、吉田祐介を主人とし、主人の下僕として、地獄に生ある限り忠誠を誓います」

 「地獄に生ある限りって、変じゃね?」

 バテレンさんが文言に突っ込む。

 「なんか言った?」

 「別に。それより親分、身分は俺の下にしろよ」

 面倒だな「下僕としての地位は、先輩下僕より下と認めます。主人から下された命令は、如何なる理由があろうとも、断る事なく実行します」これでいいか?

 最後に署名させて、念書の完成である。

 馬頭にも同様の念書を書かせて、血文字が乾くまで、広げたままにしておく。

 「そろそろ乾いたかな」

 表面を確認し、くるくると丸めてケツのポケットに捻じ込んだ。

 「縄を解いてやれ」

 「い、良いのか?」

 バテレンさんは不安そうであるが、祐介は構わず縄を解かせた。

 「ありがとう。ありがとうよ」

 「ああ、ご主人様。助かりました」

 祐介は知っていた。こいつらの目が、まだ虚ろで、思考が回っていないらしい事を。

 そんな状態ではあるが、祐介は情報収集のために、牛頭馬頭から話を聞く事にした。

どうもありがとうございました。

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