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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第二章 野望編
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ここにも、そこにもバカがいる その4

どうぞよろしくお願いします。

 「笑っちゃダメです。外道丸、おコンも口を押さえて。ププ」

 「そう言う橋姫も我慢するのでしゅ。ププププ」

 「徹斎も、大概の馬鹿だが、ひろみちゃん、大馬鹿・・・プププ。グッ」

 外道丸は耐えかねて、自分の太腿を思い切り抓っている。

 「何だよ。ンポン タンガーって」

 「やめて、お腹捩れるからもうやめて」

 橋姫は涙を流している。

 「マジで勘弁してくださいなのでしゅ。・・・ンポン タンガー」

 「おやめ。おコン、バレちゃいますよ。ンポン タンガー」

 「お蝶も、なんで語尾に付けるのよ。ンポン タンガーを」

 外道丸たち四人は岩陰に隠れて、地べたを這いずるように、悶え苦しんでいた。笑いを堪えるために。

 お前らも、大概の馬鹿だろ。


 「ヤバャァとや?」

 「狭間はヤバイ場所だねぇ。久正君、教えて差し上げて」

 「仕方無いですね。地獄の境界がアヤフヤな所を狭間と呼んでおり、いくつかある狭間の一つから一瞬だが、微弱な信号が感じられ・・・」

 ヒゲ隊長が、面倒臭気に説明を始めた」

 「ほうほう・・・ふむふむ・・・そら、のさんねぇ・・・」

 適当に相槌を打つ徹斎は懐手に、こっそりとブレスを握り、外道丸たちに念話を送る。

 「つまり、次元の干渉が強く、正確な位置把握も難しい。更に狭間のギリギリに潜伏されると、攻め難い・・・」

 「なんと・・・こりゃこりゃ・・・それからどした・・・よよいのよい・・・」

 「・・・貴様、馬鹿にしてる?」

 難しい話に、すっかり飽きてしまった徹斎の合いの手に、顔を顰めるヒゲ隊長であったが、一通り説明を終える。

 「従って、小地獄の外での移動機能は、次元の干渉で、他次元に飛ばされる可能性も高く危険で、特別に結界が張られたエリア以外では、使えないのだ」

 「そうなんだよねぇ。だから徒歩での移動になるんだけど、時間の感覚がずれた地獄だし、大して気にはならないんだけどねぇ」

 「とは言え、事態は猶予を許しません。今から少しペースを上げます。全隊駆け足!」

 しばらくダラダラと歩いていたが、ヒゲ隊長の命令で、総員駆け足になる。

 「はっつぁん、西洋仕込みの、映画に出るような掛け声を掛けてくれないかなぁ」

 ひろみちゃんが、そう命じた。

 「ABCDEFG」

 『ABCDEFG』

 リズムはキラキラ星である。なんとも変わった掛け声だ。

 「かーにがチン子をはーさんだー」

 『かーにがチン子をはーさんだー』

 ザッザッ。

 おい!

 「痛いじゃないか、こら離せ」

 『痛いじゃないか、こら離せ』

 ザッザッザッザッ。

 おいおい!

 「離してたまるか、よかチン子」

 『離してたまるか、よかチン子』

 ザッザッザッザッザッザッ。

 おいおいおい!

 「ABCDEFG」

 『ABCDEFG』

 「かーにがチン子をはーさんだー」

 『かーにがチン子をはーさんだー」

  何故か掛け声とともに、整然と足並みが揃って行くのだが、・・・良い加減にしなさい!

 その後、愚かな掛け声は、休憩まで延々と繰り返されるのであった。

どうもありがとうございました。

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