表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第一章 地獄転生編
51/133

地獄でも倫理観は大事だと思うのです その5

どうぞよろしくお願いします。

 俺の右手は微かな希望に力を得て、極上の尻を揉みしだく勢いを増した。

 「あっ、はぅ」

 奥様の口から吐息が漏れ、腰が僅かにくねる。

 俺の指に力がこもり、着物の抵抗を押し退け更に奥へ・・・、クソッ、着物のガードは固いな。

 「う、うふぅん」

 「みーちゃん、赤い顔してどうしたのかな?」

 「何でもないの。あまりに素敵な解決策だから、つい興奮しちゃった・・・あっ、良いわぁ。そうもっと強く、とても良い案だわぁ、イイわぁ。私、とてもイイのぉ、イイ案だわぁぁああん」

 「そんなに良い案かなぁ。僕にとっては最悪な気がするんだよねぇ」

 局長は考え込んでしまった。

 「よし、とりあえず僕チンの虫を種馬に飲ませておこう」

 俺は慌てて、岩塩と鉄片をズボンのポケットから取り出そうとするが、徹斎に与えてしまった事を思い出した。

 「しまった。自分の分を用意し直すのを忘れてた」

 「なに?」

 みんなが一瞬、俺を見る。

 「いや、今朝の食事でみんなの分は作ったんだけど、自分の分は忘れてしまって、お腹減ったなぁって」

 「あ、そう」

 簡単に納得するみんな。

 「僕に忠誠を誓わせれば、みーちゃんに手も絶倫丸も出せなくなるし、僕も安心だぁ」

 バキ、首筋に衝撃を感じて気が遠くなる俺。

 「はい、アーンして。怖くないからねぇ」

 緩んだ口の中に何やらモゾモゾ動く気色悪い感触の物体が・・・。

 「あら? みーちゃんは何してくれちゃったの?」

 「だって虫を飲ませるんでしょう? あなたの手間を省くために、私が飲ませてあげたわ」

 奥様は倒れそうな俺を、しっかりと必要以上に抱きしめている。俺は股間に当たる奥様の太ももの感触を味わいながら正気に戻った。

 口の違和感はもうなく、何だか体が軽くなり、気分がスッキリしている。と同時に燃え上がるような情熱が俺を襲う。

 奥様は局長に背を向けたようになっている。俺は衝動的に着物の裾を割って、秘密の花園に手を突っ込んだ。着物の奥様は、もちろん下着を着けていない。俺の指は、その無防備な秘所に情け容赦なく襲いかかった。

 「あなた、時間が勿体無いわ。潜虫まで飲ませたんだから、上にバレたら私まで酷い目に合わせられちゃう〜ん、気持ち良いぃ、いえ・・・気持ち悪いぃ。とても怖いっちゃいそう」

 奥様は局長に背を向けたまま、俺をドアの方へ押して行く。

 「じゃあなた。私は出しっぱなしの絶倫丸を連れて別荘で休養して来るわね」

 「みーちゃん? 様子が変ですよぉ。出しっぱなしと別荘で休養って、怪しすぎて僕チンの心は張り裂けそうなんだけどぉ」

 「あなた。私が捕まっても良いの? 私のお願いは聞いてくれないの? 離婚しちゃっても良いの?」

 局長はガックリと肩を落とした。

 「仕方ない。次郎丸だけ無間地獄へ落とすとしようかぁ」

 局長が次郎丸の襟首を摘み上げる。

 「奥様、それはよろしくないでしょう。全てを無かった事にするのであれば、長年禁じられて来た無間地獄を開けることも、そこへ次郎丸を入れることもマズイことです」

 次郎丸の目がキラキラ輝き、俺を見つめる。

 「奥様、下僕の分際で申し訳ありませんが、次郎丸を俺の下僕として頂けませんか?」

 「次郎丸をねぇ。パッとしないわねぇ役立たずだし」

 「プレーの幅が広がるかもです」

 「テイクアウト。次郎丸、ついて来なさい」

 「ははっ、ご主人様」

 俺たちは、困り果てて呼び止める局長を無視して部屋を出た。

 徳右衛門が慌てて後について来る。

 「奥方様、俺はどうすれば良いのでしょうか」

 エレベーターが一階へ着いて、ロビーに出て来た徳右衛門は途方に暮れている。

 「もう一人の役立たずは、職場に戻りな」

 奥様が冷たく突き放す。

 俺と次郎丸は役所を出ると、奥様の瞬間移動について行った。


 「どうする?」

 「予想外の展開なのでしゅ」

 「あの女はなぜダーリンを欲しがっているの? 予定では無間地獄に入る直前に奪還する予定だったのに」

 お蝶はイライラと爪を噛む。

 「どぎゃんもこぎゃんも、筋書き通りには行かんごたるね。外道丸に橋姫、お久〜」

 軽いノリで、いきなり着流し姿に刀を差した徹斎が、みんなの潜伏する茂みに声をかけた。

 「そろそろ人目につき始めたたい。もう出て来なんばい」

 いくら茂みとはいえ、役所の前庭の植え込みである。人通りも多く、いくら何事にも無頓着な亡者どもでも、茂みに潜む四人の男女を、チラチラと気にし始めたようであった。

 「お前は徹斎か。久しいな」

 外道丸たちは茂みから出て来て、徹斎に対して身構える。

 「おいおい、ここはもうレベル16じゃなかっぞ。戦闘は無しで行こばい」

 四人も、つい苦笑いをする。習慣というのは恐ろしいものだ。つい癖で戦闘体制に入ってしまった外道丸たちであった。

 「俺も絶倫王を訪ねち、仲間に入れてもろた。よろしく頼んばい」

 無邪気に小首を傾げて愛想を振りまく徹斎。

 「よし、怪しいから殺しておこう」

 外道丸が無造作に一太刀斬りかかる。

 「おいおいおいおい、役所の前で刃傷沙汰てや。松の廊下じゃなかっぞ」

 外道丸は、お蝶達に取り押さえられている。

 「取り敢えず逃げるのでしゅ」

 おコンがそう言って、ブレスに念を込め始めた。

 徹斎が置いて行かれないように、慌てておコンに縋り付く。その縋り付く徹斎の頬に、おコンの肘がカウンターでめり込む。それでも離れずについて行く徹斎。

どうもありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ