攻防戦 その1
御免なさい。
書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。
「晴明。どう言うことかな?」
「どうもこうも失敗ですなじゃる」
「麿はびっくらこいちゃったよ。黒縄地獄のレベル16と言えば、地獄界最強だよね? だよね?」
「まあ一般的にはそう言われておりますなじゃる」
「その中でも頭のイカれた中毒派の精鋭を送り込んだよね? だよね?」
「アレが精鋭というのなら、ある意味精鋭には違いありませんなじゃる」
「なのに何で、こうもあっさりと赤児が生まれているわけ?」
「敵の方が強かったとしか」
「君たちも黙ってないで、きちんと報告をしたら? ああ、そう言えば虫はまだ飲ませてなかったよね」
「あっ虫は勘弁っす。あれ、見た目的に僕は無理なんすよね」
「俺もっす。ああいうグロいのは、生理的にゲェしちゃうんですよね」
「何? お前らのその物言いは。えらい余裕をくれてる様だけど?」
「ああもう面倒っす。俺たち我慢するんで、早く持ってきて欲しいっすよ」
「クソが! なんかムカつくわぁ」
その後、晴明は家来に選りすぐりの潜虫を五匹持って来させた。
「虫を飲むところは以前に描写しているので割愛って事で」
本田が、訳のわからない前置きをして、グイッと一気に飲み干した。それに仲間四人も後に続く。
「ぷっは〜。効くわぁ!」
「かぁ〜。空きっ腹に堪えるわぁ」
「ク〜。喉越しがたまんねぇな〜」
「何で貴様ら、そんなに余裕で飲んでるの? 普通はもっと嫌がるよ? グロいとかイヤらしいとか、散々文句を言って手こずらせるんだけど?」
「心配いらないっす。僕たち慣れてますから。散々実験で」
〈ドカッ!〉
本田が仲間の肘鉄を両脇から喰らう。
「??? お前らなんか怪しくね?」
「ないない。あったとしても虫を飲んだんだから心配無用でしょ」
「まあそうっちゃ、そうなんだけどよ。ひょっとして潜虫を無効にする裏技とかさ・・・今、ギクって仰け反った?」
「ノーノー。ノケゾッテマセーン」
「うーん、まあ良いかぁ。で本当のところはどうだったの? 相手が強かったの?」
「はい。もうめちゃめちゃ強くて僕たちじゃ歯が立ちませんでした。もう諦めた方が良いかもですよ」
「そんなに強かったんなら、どうしてすぐに戻ってこなかった? 一月も戻って来なかったよね? それにそんなに強かったら、チン女の拉致もおかしくないかい?・・・またまた、ギクゥ、て顔してるよね?」
「・・・チン女は裕介らのマークも薄かったんですよ。どうせ何処ぞの地獄に捨てるつもりだったらしくて、良い厄介払いだとか何とか」
「タロジロコンビが折角、拾って来たのにって愚痴ってたよね」
「ジロトクコンビな」
元革命戦士たちは顔を見合わ出ながら打ち合わせ通りに嘘を吐く。
「肝臓。間違えないか?」
「まあ、そんなところだったかな。ていうか貴様に肝臓呼ばわりされる謂れはないが? お前からクリを貰ってないし。にんにん」
〈ドチャリ!〉
「へへ。何なりとお申し付けを。にんにん」
「これまた現金だね。僕たちビックリだよ」
「忍者の掟は雇用主を裏切らないだから、しっかり働くよ。にんにん」
「だからこそ虫も飲ませずに使っているんだ。じゃないと地獄の忍者軍を敵に回しちゃうしね」
「地獄に落ちた色んな時代の忍者たちがひしめいているから派閥争いも混迷を極めてるけど、忍者に敵対する勢力には一丸となって立ち向かうからね。にんにく」
「一番面倒な勢力だな、全く。麿としては必要な情報さえもらえれば良いんだけど」
「早速、クリに見合った情報をば一つ」
コホンと咳払いをして続ける。
「え〜。明後日にも神降しの儀を行うそうで、それが終わったら河童のバテレンさんがアドミニストレーター登録を掛けるそうですよ。にんにん」
「何と! それは一大事だな。河童のバテレンさんとやらが何奴かは知らんが、奴らを早急に制圧せねばならん。今回は共産党側に欧米の連合国を味方につけるわけにはいかんので、我ら赤軍派で制圧するしかないな」
「ついでにもう一つ。バテレンさん情報は晴明に聞けば良いよ。バテレンハゲの河童の河太郎が敵についてると言えば、多分わかるんじゃないかな? にんにん。追加情報は次の報酬時にね。ではさらばでござる。にんにん」
どうもありがとうございました。
これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。