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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
実力行使編
125/133

生命の神秘 その5

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。

 何はともあれ強力な人材が裕介たちの仲間に加わったとさ。

 残念なのは閣下による正式な礼拝の儀が見れなかった事だけど、裕介の行う礼拝の儀は通常の信者は行うことはないので閣下の尊厳を貶めるような事は初めから無いのでした。

 しかも一般信者の礼拝の儀も、閣下の入信に合わせて神道式に変えられることになりました。えぇえぇ、そうです。閣下だけの特別待遇の筈でしたが、既存の信者たちが正式な礼拝のやり方を忘れており、読み返して調べるのが面倒なので、誰にでも分かりやすく忘れることもなく、備忘録の資料を残しておく必要もない神道式にしたのでした。


 「閣下には魔族軍の創設から統率まで全てをお任せしたいのですわ」

 「ほう、それは黄泉國運営に関する話ですね」

 「そうですわ」

 「僕チンたちは個人での戦いや格闘戦での集団行動には強いけど、軍隊としての組織作りや運営には疎いんだよねぇ」

 「俺も多少は軍学にも自信はあるばってん、閣下程の教育と経験はなかけんな」

 「俺なんて盗賊団の首領レベルなので論外だよ」

 「というわけで出来れば黄泉國自体の統治についても助言してくれたら助かるよ」

 裕介は気軽に言う。

 「承知しました。本来なら民主的な統治を考えたいところですが、合議制で選出された議員による大王を君主とした議院内閣制で行うべきでしょう」

 「出来ましたら閣下には初代総理大臣に」

 「いえ。それはいかんでしょう。私は軍部のトップになる予定です。武官は政治から離れるべきです。私は政府の要職には就きませんよ」

 外道丸の申し出をやんわりと断る。

 「閣下、せめて陸軍大臣でも」

 「早川君。黄泉國は外部からの侵略の可能性は低いでしょう。であれば我らは国の決定に従って軍を統制するのみです。いざ有事の際にも国政には口を出しません。今はあの時のような国全体が生きるか死ぬかの非常事態ではないのです」

 意外にも理性的な御仁のようだ。

 「良いんじゃね? ただし表向きは魔族軍のトップだ。強面でたのんますよ」

 裕介が嬉しそうに言う。

 「はははは。要するに表向きの役職は魔王ですな」

 「うーむ。東條閣下が魔王とか。めっちゃイメージ通りだな」

 「あははははは」

 その場のみんなが笑っている。閣下も頭に手をやり愉快そうにしてらっしゃる。


 一方その頃、革命戦線サイドでは。

 「ふむ。流石は美紗子でおじゃるな。これ程の技を伝授致しておるとわ」

 「もうお終い? もっとクリを呉れたらスペシャルなサービスも提供できるわよ?」

 「いやもう体力が持たないでじゃる」

 「この地獄で極楽が味わえるのに残念ね」

 チン女が下衆に笑う。

 「味見も済んだし、中毒派の戦利品として送り届けるとするでじゃる」

 「まるで第五補給品みたいな言いようはやめてくださいな」

 ちょっと不愉快そうに言った。

 「気にするのか? 似たようなもんだろ」

 「私は自発的ですから。権力者に取り入り体を売ってでも贅沢がしたいのよ。地獄で責苦に苦しむよりはその方が良いでしょ?」

 「確かにな。俺も本心は共産主義などクソ思想は憲法で禁止すべきと考えるほどに自由主義派だけど地獄で天国並みの暮らしができるのなら左翼に魂を売り渡しても良いと思ったじゃる」

 「同じ穴の狢ね」

 「その点、東條らはブレないね。徹底した私欲のない愛国者で尊敬に値するよ」

 「戦後のイメージでは考えなしの戦争屋だけどね」

 「まあ国のためには現代の常識では問題な事もやってたからね。でも、そもそも当時の常識や情勢で国や国民を守ろうと思ったら、あの程度で責めるのは可哀想だけどな。アメさんや欧州の中には真剣に日本人をこの世から消し去るつもりだった白人至上主義者はいっぱいいたじゃる。勿論多くの正義感あふれる国民も多く居たでおじゃるが」

 「日本にも海外にも、今も昔も一定数のクズは居るものよ。そいつらに比べたら裕介や私たちもだけどちっちゃなクズよ」

 「小悪党でじゃる。文麿は大悪党だけどね」

どうもありがとうございました。

これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。

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