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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
実力行使編
119/133

人間なんて理想とは程遠い存在という事 その5

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。

 「こいつらが革命戦士?」

 「やだなぁ〜。元ですよ」

 「どうでも良いわ。それより裕福?」

 「赤貧の極みでした」

 「興味無し」

 チン女は本田に大事な事を聞いて、本田が自分にとって無意味な存在であると知る。

 「おいおい。ぬしも無茶言うばい。地獄で裕福な亡者はおらんど。一部の例外を除いては」

 「それもそうね。でも例外はあるのね?」

 「忍者はっとりどん」

 「わかったでござる徹斎氏(てっさいうじ)

 はっとり君は懐から巾着を取り出して、中身を掌の上に乗せた。

 そこには幾つもの、キラキラと輝くクリスタルがあった。

 「拙者は雇われなので、これが報酬でござる。ニンニン」

 「え? クリ経済は地獄全体に広がってるの?」

 裕介がビックリしている。

 「なら私たちは地獄では大クリ持ちミョン」

 「等レ16へ戻れば抱え切れないほどのクリがあるのでしゅ」

 そう言いながら、おコンが首に掛けていた大きな巾着を引っ張り出して、ジャラジャラと音を鳴らす。

 「あなた様方に一生ついていきます」

 チン女が、その場で土下座をする。まったく人としての大事なものを一切持たない存在であった。

 「なぜ奴らはクリ経済を持ち出した?」

 「キョケ。裕介には難しいな。俺が説明してやる」

 バキッ! バテレンさんは頬を腫らして鼻血を流しながら説明を始めた。

 「革命には、(ねた)みや(ひが)みをいっぱい持った洗脳しやすい数多くの愚民が必要だ。貧富の差は洗脳の道具として最も利用しやすい」

 ちょっと言葉を切って鈴菌衆に目をやる。

 「愚か者は努力の結果や才能の優劣に関係なく、裕福な人間に嫉妬を抱く。そのくせ自分の出来の悪さを『自分は欠陥品だから働けない』と怠けるための言い訳にする。実際には『自分が欠陥品という事にしておけば、働かないですむ』なんだけどな」

 鈴菌衆を見る目に力が籠る。

 「そんな奴らは、プライドだけは高く妬み僻みが強くて頭も悪いから、コロッと洗脳されて暴動に走りやすい。だからクリ経済を利用して愚か者を最底辺の貧乏人に仕立て上げたいのさ」

 バテレンさんに睨まれている鈴菌衆は、ソワソワと居心地が悪そうだ。

 「インキャな晴明の思考っぽい・・・ごめん、もう無理。キャラ設定を変えてくださいエロい人」

 ああ、確かに設定崩壊ですね。

 「普通で良いよ。もう飽きた」

 ガックリと肩を落とす外道丸であった。

 「キョケケ。まあ要するにだ。敵国を荒れさせたければ出来の悪い輩どもを大量に送りつけるのも効率の良い方法だ」

 鈴菌衆はバテレンさんの視線に露骨に目を背ける。

 「バテレンさん、僕チンの一族を敵方に送るのは勘弁してほしいなぁ」

 顔は厳ついがちょっと情けのないひろみちゃんであった。

どうもありがとうございました。

これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。

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