バカとバカの喧嘩はタチが悪い その6
御免なさい。
書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。
“うーん、悩みどころですね。今の地獄界は大王が居なくなってから統制が効かなくなってるそうですし、このままでは全体主義の独裁者により現世まで侵略されてしまいそうです”
「閣下。お悩みのようですね」
「早川君。流石にあの教団に帰依するのは躊躇われるよ」
「なにしろ肛門教と揶揄されるくらいのイカれ教団ですから無理もありません」
「それが揶揄になってないから悩むんだよ。本物の肛門教でしょ。それで君はどうするのかね?」
「私ども第一軍は閣下に従いますが、私見では肯定的です」
「何故だね」
「今の我々の勢力では憎き文麿には対抗できません。このまま地獄全体を掌握されてしまえば、我が誇りある皇国日本は二千八百年にわたる偉大な歴史に終止符を打ってしまうでしょう。ならば一層のこと、地獄を真っ二つに割って共産の犬どもの力を削ぎ落とし、我々も対抗する力を得るべきだと考えます」
「彼方さんには十二天の半数以上が味方についてるから、我らは分が悪いよね」
「東條閣下。ご決断を」
「オケツにいらずんば虎子を得ず。か」(肛門教に掛けたつもり)
「いや流石に、それはないでしょう」
早川少将はボソリと呟いた。
頬を赤る東條閣下であった。
「教祖どん。美紗子。なんか変な奴らが来よるばい」
リビングに設置された巨大なベッドでチン女相手に寝技を決める裕介と、優雅に茶を啜りながら観戦している美紗子に徹斎が声を掛けた。
「珍しく観戦していないと思ったら見張りに行ってたのね」
「なんか面白か連中のごとあったけんな。興味ば惹かれち見に行って来たばい」
おコンから変な気配の連中の話は聞いていた。徹斎は、その連中に興味が湧いたので見に行って来たらしい。
「なんか土竜のごつして、泥ば掻き分けながらモコモコモコモコ動きよらすたい」
「何それ。面白そう」
「おう。見ものぞ。地面が盛り上がりながら、少しづつ前に進みよるとたい。あれで、ここまで掘り進む気らしか」
「へー、でどれくらいで来そうなのよ」
「そうなぁ。潜り始めから今まで進んだ距離で計算すんなら、あと三週間は掛かるどね」
「お蝶、四週間くらいでチン女は仕上げられる?」
ベッド脇で竹刀を持って指導に当たってたお蝶が顎に手を当てて、少し考える。
「本人が積極的なんでギリ行けると思うわ。ヤレるわよね?」
お蝶は裕介に返し技を掛けているチン女に声を掛けた。
「ヤルわ。念願のお公家様の側室になって贅沢三昧できるのであれば、死ぬ気で四十八手プラスαを体得してみせる。出ないナニでも出させてみせる」
「とういう事だから期待して良いわよ」
「わかったわ。それで計画を立てましょう。晴明から何が出るのかも楽しみね。向こうへ行ったら何が出たかも報告するのよ」
「はい。奥方様。吹き出た何かも詳しく報告いたします」
チン女は、今は潜虫を飲んでいない。飲んでいないが、すっかり美紗子の下僕に成り下がっていた。美紗子よ。どんな拷問を加えていたんだよ。
どうもありがとうございました。
これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。