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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
実力行使編
109/133

バカとバカの喧嘩はタチが悪い その3

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。

 『おい本田。闘争の時間だ。今から迎えに行く』

 本田のブレスレットに獄卒からの連絡が入る。

 「ほうほう。闘争ですか。と言うことは、この陰鬱で居心地の良いレベル16から出ろと言うことですか。しかし私は人の駒として闘争することはありませんよ。私は私の理想のために闘争するのであってスターリンや中共のような形骸化した社会主義など認めてはいないのです。我々は徹底した暴力により」

 『あ〜はいはい。屁理屈もレベル16では無知な労働者階級には聞いてもらえんだろう。自分の理想を語りたければ、そこから出てこい。すぐに迎えに行くからな』

 「これだから政府の犬は」

 『おっと、俺の機嫌を損ねるようなら、任務に着く前に黒縄地獄へも堕としちゃうよ?』

 「はい。御免なさい。私どもは口は達者ですが(こら)え性もなく苦痛にも弱いのでお許しください」

 『はぁぁぁ。全く同志諸君は屁理屈や無駄口が多くて人の意見は聞かないし、すぐに内ゲバに走るし、戦闘力は伸びない、かといって責苦には弱いままと来た。全く人としてのスペックも壊滅的にクソだよね』

 「はい。誠に持ってご指摘の通りにございます。我々は自分の身のみが可愛いのであります」


 革命戦士はなぜ弱い? そうです。無限地獄という最大級の責苦を味わえる所に設置してあるレベル16。本来であればバリバリに鍛えられるはずであるのだが、奴らは本当に弱いのである。何故かって?


 それは以下の理由による。


 革命戦士が死ねば、すぐ様、玉を抜いて無限地獄レベル16へぶち込まれる。これは内務省のトップである晴明の指示でそうなっているのである。

 当然ながら、晴明のバックには文麿が控えている。

 あ、言い忘れてたけど晴明は獄卒ね。文麿も獄卒だけど反大王派の鬼神の支援を受けて、絶大な権限を与えられています。

 晴明は文麿の潜虫を飲んでおり、文麿は支援者の鬼神の潜虫を飲まされている。なので二人にも角がある。晴明は潜虫の駆除方法も予防方法も、現世にいる時に黄泉の知者に教えを乞うて知っていたが、間抜けにも予防もできず飲まされて、飲まされた以上、駆除方法も口に出せず、唯々諾々(いいだくだく)と文麿の言いなりとなっているのである。と、設定の説明はこれくらいにして・・・


 無レ16へ堕とされた同志たちは当然互いに戦うことになるのだが、奴らはいきなり自分の思想を語り出し気が合えば共闘し、僅かでも違えば鉄パイプで殴り合う。総括総括と相変わらずの内ゲバに明け暮れ、戦闘レベルは上がりにくい。彼らはバカなのか? はい生粋の思想バカなのです。

 ※フィクションであり著者の思想は含まれておりません。面白おかしい物語のための設定です。そもそも我々の世界とは異なる並行世界の物語なのですよ。


 特に中毒派とバカ丸派は犬猿の仲で、出会えば即座に鉄パイプで、ひたすらに殴り合う。そこには戦闘技術も何もなく、罵り合いながら、鉄パイプを滅多矢鱈に振り回す。

 なので奴らは口先ばかりが鍛えられる。

 今では多くの場合、戦闘は議論のみで、先に力尽きて口が止まったら負け、喋り続けた方が勝ち。と言うただの耐久議論大会と化してしまった。更にそれが十人二十人の集団戦となれば、(はた)で聞いているだけで頭が悪く・・・痛くなるほどであった。バテレンさんは、よく三日三晩持ち堪えたものではある。

 従って、鉄パイプを振り回す程度の暴力には長けているが武術としての戦闘力は皆無に等しい。そんな同志諸君が戦闘に長けた美紗子たちを、どんな方法で暗殺しようというのであろうか。

どうもありがとうございました。

これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。

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