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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
実力行使編
108/133

バカとバカの喧嘩はタチが悪い その2

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。

 「晴明君。無限地獄レベル16から人を出そうと思うんだ」

 「なんと! あの狂信者どもを? でおじゃるか?」

 晴明は文麿に自宅へ呼び出されていた。

 「実はね。とても面倒な事態になっちゃって、早急に暗殺部隊を作らないといけなくなったんだよ」

 「でも無レ16を使うほどの相手って」

 「美紗子」

 「消魂の美紗子!」

 「そそ。ひろみちゃんや徹斎、外道丸。お蝶に、おコンも居るから、並の暗殺部隊じゃ心許ないんだよ」

 「なるほど。しかし奴らには武力闘争を仕掛けないんじゃなかったでおじゃるか?」

 「美紗子が裕介の子を(みごも)った」

 「なんと!」

 晴明が大きな声を出す。

 「諜報隊からの報告でね。確度は高い。」

 二人は目を合わせて黙る。

 「ふう。美紗子は何を考えているのか・・・でおじゃる」

 「革命かな。それも我々を上回るほどの大胆な」

 「自分の地獄でも立ち上げる気か・・・!。まさか!」

 「そのまさかだよ。例の宗教を軸にした地獄を新規に作る気らしい。なのでターゲットは正しくは赤児(あかご)だね。出来れば美紗子も始末できれば助かるんだけどね」

 「そんなことをされたら、大和民族が二分されてしまうでおじゃる。この非常時です。大王を呼び戻してみては」

 「無駄だよ。大王は我らを毛嫌いしている。なんせ我らは王制を排除する共和主義者だからね」

 「いっそのこと立憲君主制で法治国家的な自由主義を目指したら大王も味方になってくれるかも」

 「消えたいの? 闇払いで魂消しちゃうよ? 全体主義、共産主義こそ統治者の天国であり人民の精神を全て画一化してロボット人間を作り、芸能人だろうが新体操の金メダリストだろうが喜び組で、麿のやりたい放題揉み放題な理想郷なんですよ? 勿論共産党員特典で幹部になればなるほど喜び組ですよ?」

 「しかし我らは玉無し亡者。喜び組に惹かれはしても、心が燃え盛るほどにはねぇ。て言うか文麿って玉抜かれても男性ホルモンムレムレでおじゃるよね。偶にいるらしいんだよね。去勢してもマーキングが収まらず、メスに乗っかって、何も出ないのにカクカク腰を振るエロにゃんこ」

 「麿をエロにゃんこに例える勇気は認めるけど、二度目はないよ?」

 文麿のいやらしい眼光に震えの来る晴明であった。

 「いずれにせよ。地獄が次元ごと完全に二分するのはまずいでおじゃる」

 「我々の勢力が弱くなり、全世界を革命の渦に巻き込むのも難しくなるのだよ」

 「一神教はプロレタリア革命と相性が良いですが、なあなあでゆるゆるな神道は、とことん独裁制には向いていないでおじゃるからな。なんせ自分の都合に合わせて神様を選んで遊べるくらいに良い加減な民族でおじゃる」

 「美紗子の事だから、我々の目論見を潰すための嫌がらせだろうから、絶対無二的な価値観を壊しに来るんだよね。これは独裁主義に対する宣戦布告ですよ」

 「どちらを出すでおじゃるか?」

 「中毒派だね。バカ丸派は別の機会だね。志半ばで処刑された本田君を使うよ」

 晴明はブルりと身を震わせた。


「と言う情報を手に入れたわ」

「その中毒派てなんなの?」

 美紗子の話が理解できずに首を傾げる裕介。

 「思想バカ。一言で言えば」

 バテレンさんが説明する。

 「奴らは怖い。何が怖いって、兎に角しつこい。戦闘力は裕介より低いんだけど、そのしつっこさは、あたおかレベルだ」

 「バテレンさん、やけに詳しいな」

 「一度、暴力革命について、しつこく議論をふっかけてきたから、ちょっとだけ、本当にほんのちょっとだけ反論したら三日三晩絡まれた。マジで三日三晩絶える事なく帝国主義や中共やスターリンの悪口を聞かされ、如何に自分の理想が正しいか、資本主義がダメなのか説教され続けたよ。一秒さえも止まらずに喋り続けるんだよ? 流石に身も心もアカく染められるかと思ったよ。キョェェ。今思い出してもトラウマだよ」

 「て言うか奴らと、いつどこであったんだよ。めっちゃ昭和じゃねぇか。昭和も後半に入った連中なんて玉を抜かれて、まだ地獄の行列待ちだろ?」

 「無限地獄のレベル16で。割と最近かな?」

 「はぁ? バテレンさんは長らく狭間付近に潜伏してただろ?」

 「うん。でもシステムのメンテは必要だから、ちょくちょく地獄巡りもするんだよ。偶には息抜きで狭間ギリギリで現世観察とかもね。キケケケケ」

 「なんで河童がメンテを?」

 「ああ言ってなかったっけ。この地獄システムの開発者だから。俺」

 「・・・」

 裕介だけではなく、会議に集まっていたみんなが固まった。いや美紗子とひろみちゃんだけが、平然としている。

 「その件については、後で私が説明するわ。それより今は対暗殺者対策よ」

 と、それらしい設定を考える時間を稼ぐナイスな美紗子であった。

どうもありがとうございました。

これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。

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