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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第二章 野望編
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女の責め苦はえげつない その1

御免なさい。

書き溜めた在庫が枯渇し新規に書き起こしておりますので自己検閲が甘くなり、内容が益々酷くなる恐れがあります。不愉快ない思いをさせてしまうかも知れませんが今更と思ってご辛抱をよろしくお願いします。

 「俺は、赤く上気した耳に息を吹きかけ、恭弥(きょうや)の逞しい胸を優しく撫でる。恭弥は、それに耐えるように、眉間に皺を寄せて俺の腕を掴んで、勢いよく身を起こすと、俺を押さえつけて馬乗りに跨り、ゴニョゴニョ、俺は溜まらずにゴニョゴニョ・・・」

 「声が小さい!」

 鞭打つ鋭い音と共に、お蝶のヒステリックな声が響く。

 「声が小さいのでしゅ!」

 お蝶に続き、おコンまでもが、よくしなる青竹の鞭で俺の尻をひっぱたく。

 「すみません。もう勘弁してください」

 「駄目よ。今日の分が終わるまでは許さないわ」

 「次は美沙子とのアバンチュールを読むのでしゅ」

 「ちゃんと書いてきたわよね」

 俺は、お蝶と、おコンに毎日責められている。

 その責め苦はえげつなく、俺と美紗子の情事の内容を詳細に紙に書いて、みんなの前で朗読させられたり、彼女たち好みのBL本を朗読させられたりしているのである。俺は教祖なのに。

 美沙子との情事などは、少しでも曖昧な表現があると、激しく折檻された後に、二人が納得するまで書き直しを求められる。

 なんたる辱めであろうか。肉体的な折檻も厳しいが、この精神的な苦痛はどうであろうか。

 「・・・俺は溜まらずに下から美紗子を突き上げ、至福の快感に体を硬直させて、思わず呻き声を漏らす『お、俺もイク』」

 「感情がこもっていない!」

 「こもっていないでしゅ!」

 ピシリ!

 パシリ!

 「思わず呻き声を漏らす『お、俺もイク~』」

 「ぎゃははは!」

 「うるさい!」

 「黙れでしゅ!」

 ザクッ!

 グサッ!

 笑い転げる徹斎に苦無と短刀が突き刺さる。

 「ゲフゥ。み、見事な・・・ガクッ」

 笑い転げているところへ、正確に急所を刺されて息絶える徹斎。

 「続きは」

 「続きでしゅ」

 「美紗子も溜まらずに、俺の上に倒れこんで体を波打たせている」

 俺の声は、涙声に変わりワナワナと震えている。

 て言うかさっき読んでいたBL本と微妙に似通っていないですか? ひょっとしてレポートの内容も、お蝶とおコンの性的な嗜好に合わせられているとか?

 「外道丸、くノ一の拷問は恐ろしいわね」

 「うん。自分の痴態をエロ小説にして、みんなの前で朗読させるとはな。教祖殿の精神が壊れなければ良いけど」

 外道丸と橋姫が、眉をひそめて囁きあう。

 「お蝶が言っていたけど、小説が完結したら出版して地獄中に広めるそうよ」

 「その前に小説の内容を、お蝶を相手に再現させるらしいぞ。徹斎のやつが観戦チケットを売ってくれと、お蝶に縋り付いていやがった」

 復活した徹斎を、蔑んだ目で見下す二人。

 「ぬしどま、お子ちゃまたい。玉ば抜かれち、腑抜けたか。教祖どんと、お蝶の一戦ぞ。武蔵VS小次郎の茶番より面白かぞ。武蔵VSバンナ戦並みたい。これば見逃したら死んでも死にきれん」

 「お前は、もう死んでいる」

 「うーん、私はちょっと興味があるわね」

 「お。流石、橋姫。宝玉ば抜かれち、本物の女子になったら、物事の分かるごとなったね。胸も(ふと)なりよるど」

 「あら徹斎、ありがとう。一晩なら付き合っても良いわよ」

 「ほなこつかい。そんなら衆道も極めてみよかね。て冗談たい。そぎゃん睨みなすな。外道丸の女ば横取りゃせんたい」

 「お、俺は何も言ってないし、俺の女じゃないし。ていうか宝玉はなくても、俺たちは男だろう」

 「うんにゃ違うたい。最近のシャバじゃ玉も竿もあったっちゃ、法律でも女子て認めらるる者もおるらしかぞ」

 「あらま。良い世の中になったわね」

 「そこの三人、うるさいわよ」

 般若の形相で睨みつけるお蝶の迫力に、思わず「はい」と答えて背筋を伸ばす徹斎たち。

 それから、長々とエロ小説を聞かされ、流石の徹斎でさえ、飽きてきたかと思って見てみたら、目が輝いてますね。

 「よし、朗読はこれまで。次は部屋に戻って明日の分を書きなさい」

 「書きなさいでしゅ。この石も持って行くのでしゅ」

 「今日から、この石を追加ね」

 「えっ! あ、はい」

 祐介は逆らわずに、おコンの足元に置いてある、ひと抱えはある平らな石を抱えて、与えられた座敷に戻って行った。

 その座敷には文机があり、その机の前には、人差し指くらいの太さの長さ六十センチくらいの丸棒が敷き詰められていた。

 祐介は、その上に正座をし、今抱えてきた石と、横に置いてあった同じくらいの石を膝の上に置いた。

 明日の分が書き終わるまで、この姿勢のままで、いなければならないのだ。更に、その後には大王仕込むために、お蝶、おコンと三つ巴の一戦、いや抜かずの一ダース、合わせて二ダース戦が待ち受けているのである。流石の裕介も、げっそりとやつれきっていた。


 女の責め苦というやつは、本当にえげつないものだ。

どうもありがとうございました。

これからも引き続き、ひっそりと活動を続けたいと思っていますが投稿も休み休みになる事があるかも知れません。それでもどうか今後ともよろしくお願いします。

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