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死んだらみんな地獄へ転生  作者: 一無
第一章 地獄転生編
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暗い森の木下で

どうぞよろしくお願いします。

 背中にリュックを背負った俺は絶望に打ちひしがれて、暗い森の中を彷徨(さまよ)う様に歩いていた。

 近所の小高い丘に生い茂る広葉樹、丘全体が遊歩道になっており、陽のあるうちは散歩を楽しむ人々も多く見受けられる。

 しかし、夜中の二時を過ぎた今は俺以外に誰も居ない。

 森の中は梅雨も終わり、本格的に夏が始まったにしては涼しかった。

 俺は枝振りの良い木を探しリュックを地面に降ろすと、ロープと折り畳み式の小さな椅子を取り出した。

 枝にロープを投げかけて足元に椅子を置き、フラつきながら、その上に立つ。

 どうしてこんなことになったのだろう。自分が悪いことはよくわかっているが幾筋もの涙が俺の頬を伝い、虚しく地面に落ちた。

 ロープに首を通して強く引っ張ってみる。ロープの伸びを確認し、きつめに長さを調整して、しっかりと枝に結びつける。

 そして俺は思い切りよく椅子から足を外す。ガクンとショックを感じて息が止まるが、耳の裏側を通ったロープに動脈を絞められ、脳への血流も止まり苦しむ間もなく呆気なく意識が途切れて・・・

どうもありがとうございました。

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