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旅の参加賞

「今日は作業日です!」


昨日サクッと五個目の祠を終わらせて、今日はニコラスとギルバートの出勤日。サポートメンバーのブレントさんも健在。

聖女の寿命については恐らく原因がわかったし、私以外が祠で儀式をするという案はすぐに出来るものではないので保留。

今日は旅の前の単純作業をやっつける日とした。


やりたいのは記念品作り。

聖女の祈り巡りの旅参加賞、的な。

参加人数が多いし大したものは用意できないけれど、旅に同行してくれる沢山の人たちに記念として受け取ってもらえたらなぁと思って。

作るのはしおりにした。

紙にスタンプを押して、穴を開けてリボンを結ぶ。


紙の裁断は大変なので指定サイズに切って納品をお願いしてあるし、押すスタンプも発注済、届いている。

予備や失敗分も見込んで二百枚。

やるぞー!


「今日仕上げちゃいたいと思います。頑張りましょう!円陣!」

サッとニコラスとギルバートが私の横に来て円を作る。

「ブレントさんも入ってください」

ブレントさんは状況がわからないながらもとりあえず円に入ってくれた。

全員の手をを重ねる。


「頑張っていきまっ、」

「「「「しょーい」」」」


ブレントさんは声出てなかったけど仕方ない。

気合が入ったところで早速取り掛かる。

まずは紐を通す穴を空ける。

これはまとめて穴あけできる器具をニコラスが用意してくれていたので任せる。


次にスタンプ。

この国の言葉で「聖女の祈り巡りの旅記念」、日本語で「安全祈願」の二つ。

それぞれブルーブラックとオレンジで押す。字の周りが模様で縁取られていて、二つのスタンプを少し重ねて押すと大変可愛い仕上がりになる。

デザインしてくれた人ありがとう、私の意図をくんで発注してくれたニコラスありがとう。

旅記念はブレントさん、安全祈願は私が心を込めて押す。


最後は穴にリボンを通して結ぶ。

シンプルなオレンジのリボンを用意してもらった。

これは絶対ギルバートが手早く美しくしてくれるから、ギルバート担当。他が終わった人は順次リボンに参加。

お菓子包むのも早かったし、書類もキレイな字で書かないなら断然ギルバートが早かった。

ギルバートて多分すごく器用なんだよな。

なので一番時間がかかりそうなリボンを担当してもらおうと思っていた。


全員で大きい机で作業する。

始めるとニコラスはすぐに穴を開け終わり、私とブレントさんがハンコを押した紙を汚れないように並べる役になってくれた。

押すだけで済むのでガンガン押せる。助かる。

と思ったら、ブレントさんのハンコ押しが中々ゆっくりで私が待つ時間が増えた。

私の後のギルバートはインクが乾くなり結んでしまってストックがない手早さ。

「騎士団長、代わりましょうか」

ニコラスがブレントさんと交代してくれて、そこからはスムーズに作業が進んだ。

ブレントさん案外不器用なのかな。

手が大きいから紙一枚ずつの細かい作業が苦手なのかも。

結局ニコラス、私、ギルバートのラインで中々の速さで単純作業が進んで、お昼すぎには予定の二百枚が完成した。


「お疲れ様ー!」

全員とハイタッチ。

黙々と手を動かすの楽しかった!

しおりの出来もいい感じ。

聖女と聖女の騎士の手作りで、こう、一緒に旅頑張りましょう!みたいな気持ちが伝わるといいな。



ギルバートは器用です。

単純作業は手元を見ずにダーッとできそう。

器用さは

ギルバート>ニコラス>主人公>パーシヴァル>アレックス>リアム

だと思います。

ブレントさんはリアムくらいかなぁ。

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