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第10話 成長

更新ペース遅くて申し訳ないです。

不定期ですが更新していくのでよろしくお願いします。

「あーやっと着いたー」

「そんなに離れてないのに凄く長い旅に出てた気がするよ」


「はっはっはっ」

「初めての外の世界だからな」

「とりあえず帰って来たことをじぃさんに報告しとけ」


「分かった」

「ナークさんまた後で剣の練習よろしくね」


「おぅ」


家の方へ駆けていく。


「帰って来たんじゃな」

「おかえり、レント」


「じぃちゃんただいま」


「村の外の世界はどうじゃった?」

「色んな事が新鮮だったじゃろう」


「うん」

「道中で魔物と戦ったりしたよ」

「冒険者ギルドにも行ったんだ」

「みんな強そうな人達ばっかりだった」


「そうじゃな」

「冒険者は屈強な輩が多いからのぉ」

「それでもあそこのギルドにおるのはまだまだじゃ」

「上には上がおる」


「そーなんだ」

「強い人達に会ってみたいな」


「己を磨けば必然と出会えるわぃ」

「冒険者になりたいんじゃろ?」


「うん」


「まだまだ先じゃがレントなら大丈夫じゃろ」


「頑張るよ」

「そういえば村の近くでスライムと戦ったんだ」

「その時に剣がボロボロになっちゃって」


「ほぅそうんな事もあったのか」

「儂も若い頃にはスライムには痛い目をみたわぃ」


「じぃちゃんでもそんな事あったんだ」


「何も知らん頃だったからのぉ」

「色々と学んで知識を得ることは大切じゃ」

「知っている事で次の選択肢が広がる」

「だから勉学も大事なんじゃよ」


「あー、えーっと」

「そういえばナークさんに用事があるんだ」

「ちょっと行ってくるねー」


「ほっほっほっ」

「座学の話になると逃げおるか」

「また帰って来てからじゃな」


家の方を振り返るレント。

キロクは追ってきてはいない。


「ふぅー」

「危なかったー」

「あのままだとまた勉強コースだったよ」

「ちょうどナークさんに剣教えて貰うことになってたし良かった」

「ところでナークさんどこ行ったかな」

「とりあえず広場に行ってみるか」


筋骨隆々な身体をした人と後ろに髪を束ねたスラッとした子供が広場で荷物を運んでいる。


「おーい」

「ナークさんどこに行ったか知ってる?」


ドルグとシンがルーダの街で買ってきた道具を運搬していた。


「レントか」

「じぃさんに帰って来た事伝えたのか」


「うん」

「話してたらナークさんに剣の練習付き合って貰うこと思い出して」

「頑張って勝って剣を貰わないと」


「勝つ気満々だな」

「あれでアイツは中々やるからな」

「そう簡単にはいかないぞ」


「分かってるよ」

「だから少しでも早く行って頑張らないと」


「ナークは一旦家に帰るって言ってたぞ」

「アイツの家は森の入口近くだ」

「あの辺に家があるやつなんていないし行けばすぐに分かる」


「ありがとう」


広場から森の入口へ向かう。


「えーっとナークさんの家は・・・」

「あ、あれか」

「て言うかあれしかないけど」


森の入口近くには家は一軒しか建っていなかった。

いや、あれを家と言っていいのか。

小屋いや、倉庫に近い佇まいだ。


「おーい、ナークさーん」


「んぁ、レントか」

「キロクさんには会ってきたのか」


「もちろん」

「じぃちゃんと帰って来た事話してたらナークさんに剣の練習して貰うの思い出して」

「広場に最初行ったらドルグさんとシンがいたからナークさんの居場所聞いて来たんだ」


「そうか、俺はさっき帰り着いた所だ」


「それにしてもここ家だったんだね」

「森に行く人達の倉庫かと思ってた」


「酷い言われようだな」

「俺は寝れたらいいからこれでいいんだよ」


「早く剣の練習しようよ」


「帰って来た所なのに元気だな」

「まぁ帰りにやってやるって言ったししゃーねーな」

「お前は親父さんやキロクさんに教わって剣の基本は出来てる」

「だから基礎的な事はすっ飛ばすぞ」

「俺が教えてやるのは実践だ」


「実践?」

「でも魔物とはもう戦ってるけど」


「対魔物はな」

「俺が言ってるのは対人戦だ」

「冒険者になるんだろ?」

「依頼で戦う相手は魔物とは限らない」

「やっていて損は無いぞ」


「んーそうだね」


「元々俺が相手するって言ってただろ」


「確か一度でも勝てたら剣を貰えるんだよね?!」


「あぁ」

「使うのは剣技だけだからな」

「あのスキルは使うなよ」


「分かってるよ」


「とりあえずどんなもんか手合わせしてみるか」

「あそこにある木剣二本持ってきてくれ」


「今まで使ってたのより長いよ」


「今の内にこれくらいの剣の長さに慣れておけ」

「一般的な剣の長さだ」

「お前が使ってたのは短剣の部類になるな」

「短剣も長さは一長一短だがな」


「へぇーそうなんだ」

「じゃあこの剣よりも長いのもあるの?」


「ある事にはあるんだが取り回しが難しい」

「使える奴は限られてくるな」

「まぁ大体がこの木剣くらいの長さだからこれに慣れたら大丈夫だ」


「頑張るよ」


「じゃあやるか」

「どっからでも来ていいぞ」


「いくよっ」


地面を蹴り一気に間合いを詰めるレント。

木剣で斬り掛かるがナークにヒラリと躱されてしまう。

その後も斬り掛かるがヒラリヒラリと躱される。


「はぁはぁ」

「なんで当たらないんだよ」


「もっと考えて攻めてこい」

「魔物とは違うんだ」

「相手も考えて行動してるって事を理解しとけよ」

「今度は俺がいくからな」


ナークは木剣を振りかぶり縦に斬り掛かる動作を見せる。

レントはその動きを確認して受けれるように剣を横にして頭上に構える。


「ぐはっ!」


レントの腹部に木剣が当てられている。


「なんで」

「上から来てたのに」


「本当にお前は素直だな」

「フェイントだよフェイント」

「今のなんて簡単なもんだ」


「フェイント?」


「例えば普通上から斬り掛かかってくると思ったらさっきのレントみたいに受けて防ごうとするか躱そうとするだろ?」

「実際には上から斬り掛からずに防いだり、躱す動作を引き出してから別な攻撃をするんだ」

「まぁこれは簡単なフェイントだな」


「じゃあ僕はまんまとフェイントに引っかかったって事か」


「そういう事だ」

「さらに高度になってくると視線だけでフェイントをかけられる」

「まぁこれはまだまだだな」

「さぁどんどん行くぞっ」




「はぁ、はぁ、はぁ」

「も、ちょっ、動けない」


レントが倒れて大の字になっている。

レントの剣は当たらない、ナークの剣は全て当たる。

剣の練習をしていると言えないほど一方的な展開だった。


「まだまだだな」

「もっと頭を使え」

「次に相手はどう動くのか、自分はどう動くべきなのか」

「身体を鍛えるのも大事だが頭も鍛えないとな」


「うぅ」

「本当にまだまだだなぁ」

「全然ダメだ」

「ナークさん明日からもよろしくね」


「げっ」

「お前まさか毎日来る気か」


「だってそうしないと勝てないし」


「はぁぁ」

「まぁいいか」

「狩りもあるから終わってからだからな」


「よしっ」

「ありがとう」


「ところで何時になったら起き上がれるんだ」


「ははは」

「まだもうちょっとだけ」


『魔物と戦って大丈夫だったけどまだまだだなぁ

トラーゲンのスキルもそうだけど剣ももっと使いこなせるようにしないと

父さんが死んじゃってからはずっと一人の練習しかしてなかったし

これからはナークさんに剣を教えて貰って狩りでトラーゲンのスキルを練習していこう』


旅立ちの日までレントは剣術やスキルを磨いていくのであった。

第一章は終わりです。

次回は閑話を挟んでから第二章旅立ちを書いていく予定です。


面白い、続きが気になると思ったら評価やブックマークお願いします┏○ペコッ

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