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剣聖ちゃんネクストステージ!  作者: クレイジーパンダ
第1部・2章『爆弾魔事件』
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第三十六話 故郷を目指して

 さらに翌日。早朝、ぱっちりと目が覚めたわたしは、手ぶらのまま寮を出る。荷物は昨日のうちに、ケルティの荷馬車に積み込んである。ケルティの馬(ジョセフ)は久し振りに会ったというのに、わたしのことを覚えていたのか、一目見た瞬間鳴いていた。


 お姉ちゃんは……あれ、もういないや。こんな朝早くにどこに行ったんだろう。授業……じゃないよね。こんな時間からやってるはずがないし。


 おかしいな……昨日、なにも言ってなかったんだけどな。お別れの挨拶は済ませてあるけど、やっぱり、最後の最後に一声かけておきたかった。


 まあ、いないものは仕方ない。別れを惜しんでちゃ、いつまで経っても出発できないし。早くケルティと合流しよう。



 寮を後にして、学園を立ち去ろうとした時だった。学園の入り口に、遠くからでも分かる、見覚えのあるシルエットがあった。一つ、二つ、三つ。そのうちの一つは、わたしの姿を認めると、入り口からわたしに向けて、大きく手を振った。


「アニュエさーん!」


 そう叫んだ彼女の頭を、隣にいた人が小突く。そりゃあ、こんな朝早くに叫んでたら怒られるわな。近所迷惑考えろ。


「おはよ、ジス」

「おはようございます、アニュエさん」


 バカみたいに叫んでいたのは、学院会副会長補佐の一人、ジスだ。いつもよりも少し目の開きが悪いのは、まだ眠いからだろうか。


「おはよう、アニュエちゃん」

「天気に恵まれたな」


 もう二人は、副会長のモーガンさんと、会長さん。二人は眠くなさそうだ。幹部だし、早起きするのに慣れてるのかもしれない


 それにしても、なんでこの三人がここにいるんだろう。いや、多分、別れの挨拶なんだろうけど、昨日のうちに済ませてるんだよな。わざわざ見送りにこなくてもよかったのに。眠いだろうし。


「いやぁ。私は元々、ここでお見送りするつもりだったんですよ? それで来たら、もうお二人が……」

「僕は二番目でしたね。ね、会長?」

「えっ。それ何時から待ってたの……?」


 わたし、正確な時間までは伝えてなかったから、相当早起きしたってことか……? その根性すごいな……。


 会長さんは、そんな風に言われるもんだから、少しだけ照れたように頭を掻いた。


「いや。昨日も言ったことなんだがな。君に感謝しておきたかったんだ」

「ああ……爆弾魔事件のこと?」

「そうだ。君があの時、犯人を捕まえてくれていなかったら……私たちは生きてはいなかっただろう。そのことを、君がいなくなるその瞬間まで、感謝しておきたくてな」

「ええ。協力に、心からの感謝を」


 会長さんとモーガンさんが、揃って頭を下げる。二人とも、学園側の尋問で、『黒贄法陣(こくしほうじん)』の効果は聞いている。あと少し遅ければ死んでいた、というのも確かな事実だ。


「いやいや、そんな。わたしだって、色々と収穫があったわけだし」


 わたしとしては、そこまで感謝されるのも違うっていうか。というより、わたしがもっと早く気付いていれば、もっと早くに終結していたというか。

 『調停者』っていう新しい敵のことも分かったし、そこまで言われるほどのこともしてないっていうか、なんというか。


 だからとにかく、なにが言いたいかって、恥ずかしいから頭を上げてほしいんだってば。


 そう伝えると、二人は笑いながら頭を上げた。


「まあ、私とモーガン副会長の用というのはそれだけだ。本当に感謝している」

「私は、その……伝えたいことがありまして。昨日は恥ずかしくて言えなかったんですけど……」


 今度はジスが前に出た。昨日挨拶をした時は、『頑張ってくださいねぇ』とか、『怪我はしないように』とか、そういうことを言われた気がする。伝えるのが恥ずかしい内容ってなんだ?



「——二〇年前。私の母と祖母は英雄……ラタニア様に命を救ってくださいました」



 ジスは突然、そんな風に語り出した。内容は……以前にも一度、聞いたことがある。わたしがここにきて一週間くらい経った時か。最高に凹んでいた頃だ。


 あの時、ジスは言っていた。『魔物』の大規模な侵攻によって、死が目前まで迫っていたジスのお母さんとおばあちゃんを、お母さんが助けたんだって。だから、ジスは『煉獄の花姫』が大好きなんだって。



「そして、今度は私が……私たちが、あなたに命を救ってもらったんです」



 真っ直ぐと、わたしの目を見つめながら、ジスはそう言った。なにを言いたいのかは、なんとなく予想がついた。



「私にとって……アニュエさん。あなたは、『英雄』なんです。ラタニア様に比べれば、その功績は小さなものかもしれない。でも、少なくとも私にとっては、紛れもない『英雄』なんです。……それを、どうしても伝えたくて」

「ジス……」



 『英雄』。前世では何度もそう呼ばれたことがあった。右から左に聞き流して、特に心を動かされることなんてなかったけど。


 でも……なんでだろう。今こんなにも、心の底から『嬉しい』と思っているのは、なんでなんだろう。



 抱きついてきたジスを、思わずギュッと抱きしめ返した。なんだか、やっぱり……ジスって、憎めないキャラだよなぁ。



「どうかご無事で。帰ってきたら……『英雄の間』にアニュエさんの絵を飾りましょう!」

「それは勘弁」


 訂正。さっきの感動を返せこら。



 思い切り剥がしたジスをぽいっとする。そんでもって、三人に向き直った。


「みんな……ありがと。そんなに感謝されるのって、あんまし慣れてないからさ……その、小っ恥ずかしいんだけどね」


 前世の時は、人の感謝なんて気にしてなかったからな。今にして思うとなかなかにヤバい性格してたと思う。こんなに素直になったのは、あの両親に育てられたからだろうな。


 なんというか……恥ずかしいな。大したことしてないっちゃしてないし、そこまで感謝されるほどのこと……ではあるか。人命かかってたもんね。


 なんだけど、当然、邪神イヴリースなんかと比べるとそうでもないし、そんなことで感謝されるのって、なんだかものすごく背中が痒くなってくる。



「あ、そうだ。お姉ちゃん見てない? やっぱり、最後に一度だけ、お別れの挨拶がしたいんだけど、もう部屋にいなくて」


 そんな恥ずかしさを誤魔化すように、そう切り出した。そんなに朝早くからここにいたなら、もしかしたらお姉ちゃんを見かけているかもしれない。三人とこんな風に話していたら、やっぱり、最後に話したくなってきたんだ。


 口を開いたのは、モーガンさんだ。


「それなら、町を出るまでには会えるでしょう。きっと、ね」


 会長さんとジスも頷く。


「……? 分かった。なら、このまま向かうよ」


 よく分からないけど、もしかすると、町の入り口で待っているのかもしれない。三人がこう言うんだから、わたしはこのままそっちへ向かうとしよう。



「それじゃあ、みんな。またね」



 きっと、全て解決したらまたここに戻ってくる。永遠のお別れってわけじゃないし、『またね』って言って締めくくっておく。


 ほら。わたしはくたばる可能性あるけど、ジスなんて生命力強そうだし。今回みたいなことがなければ、ここは大丈夫だろうし。



 三人に大きく手を振って、学園を後にする。ここにいたのは、ほんの二週間程度のことだったけど……色々あって、忘れられない思い出になったな。ほんとに。




……それから、学園を離れていく。この町に来た時は、なんてでっかい町なんだ、って思ったけど、二週間もいたらそんな感情も薄れてしまった。慣れってのは怖いね。都会だなぁとは思うけど、それ以上のことを感じない。ま、【リットモール】自体、田舎大陸だから、もし【グランバレー】とかに出たらもっと感動するんだろうけどね。


 町を暫く歩いて、漸く出口。ケルティはジョセフを撫でながらそこで待っていて、わたしが声を掛けるより先に、わたしのことを見つけたようだった。そんなケルティに駆け寄る。


「お待たせ、ケルティ」

「ううん。お別れはできた?」

「できた……って言いたいところなんだけどね」


 最後に、お姉ちゃんにも会いたかった。それだけが心残りだ。三人は、ここに来るまでには会えるだろうって言ってたけど、結局会えなかったし……。


 そんな時、ふと、なにか違和感のようなものに襲われた。その違和感は……あれ?


「……って、なんか荷物多くない? わたしのやつ以外、全部ケルティの?」


 馬車にはえらく大量の荷物が積まれていた。総量からわたしが昨日積み込んだ分を引いた分が、ケルティの分だとして……ケルティ、荷物多すぎない? もしかして売り物?



「ああ、それはね……」




「私のだよ、アニュエ」




 ケルティが言うより前に、聞き覚えのある声がした。場所の影から現れたのは、紛れもない……お姉ちゃんだった。



「お、お姉ちゃんっ!?」

「うん。お姉ちゃんだよ、アニュエ」



 おおおおぉお姉ちゃんっ!? なんでここに!? いや、ここにいるのはいい、三人もそんなことを言ってたし、ここで待ってたってこともあるし……で、でも……?



「えっ、おね、わたしのって……?」



 思わずケルティの方を見ると、ケルティはやれやれといった感じで口をすぼめた。


「私も、付いていくことにしたの。真実探しの旅ってやつに」

「ゔぇっ!?」


 変な声が出た。なんで? なんで???


「私も、朝来てびっくりしたよ。大量の荷物持ったオリビアちゃんが、そこで待ち伏せしてたんだもん」

「すみません、ネルソンさん。昨日だとバレちゃうかと思って」


 ははは、と小さく笑うお姉ちゃん。いや『ははは』じゃねーんだわ。付いてくるってなに、どういうこと?


 そもそも、お姉ちゃんは学生だ。学生としてここを長期的に離れるわけにはいかない。前回のことは、仕方がなかった。故郷が滅んだとあっては、家族を探すために学園を休んだとしても、学園側も強くは言えないだろう。期間も短かったし。


 だけど、今回は違う。長期の旅になる。それに、お姉ちゃんは学院会の副会長だ。流石に、それはまずい。



「お、お姉ちゃん、学園は……?」

「学園は……」



 それから、お姉ちゃんが事の経緯の説明を始めた。勘の良い人なら分かるかとは思うけど、やっぱり原因は『あの二人』だ。




 遡る事二日前。わたしがキンツノグマを狂ったように狩り続けていた日だ。放課後、学院会室で仕事をしていたお姉ちゃんに、会長さんがこんな質問を投げかけた。








『時に、バース副会長』

『はい?』



 突然、バスティ会長に声をかけられる。


『君は、アニュエ君の旅に付いていきたいとは思わないのか?』


 内容は、そんなことだった。


 アニュエの旅に付いていきたい、か……考えたことがないわけじゃない。こんな状況だ。もしかしたらお母さんが犯人かもしれなくて、アニュエはその真実を探ろうとしてる。付いていきたくないと言えば、嘘になる。



『……そりゃあ、付いていきたいとは思います。でも、止められたんです』

『止められた?』

『はい。折角入学できたのに、それを棒に振るなんて勿体ない。無駄にしたら許さない、って』


 いつだったか。真実を探る旅をすると言ったアニュエに、私も付いていくと言ったことがある。だけど、アニュエにそれを止められた。理由はさっき言った通り。



……いや、多分、他にも色んな理由がある。アニュエは昔から、どこか不思議な子だった。理由はそれだけじゃないと思うんだ。


 危険だから、というのもある。お母さんが村を滅ぼした理由は分からないけど、現状、お母さんか、或いはお母さんの後ろには、私たちとは明確に敵対する存在がいる。


 旅に付いていけば、そんな敵とも戦うことになるだろう。最悪、私は死んでしまうかもしれない。アニュエは、それを避けたかったんだと思う。


 ここにいれば、今回のようなことがない限り、一先ずは安全だ。アニュエに付いていくよりもずっと。ここに、なにがなんでも居てほしかったんだろうな。


『姉思いの妹ですね、アニュエちゃんは』

『ええ、本当に』


 モーガンがそうこぼした。そう、アニュエは姉思い……ううん、家族思いな子。それから、大切な人を大事にしてくれる。心の優しい子。ちょっとおちゃらけたところもあるけどね。


 だから……アニュエがここにいろと言うのなら、私はここにいる。そう思ってた。



 恐らくは、会長もそれを分かっていたんだろう。机の中から何か、一枚の紙切れを取り出した。


『……ならば、無駄にならない(・・・・・・・)なら許されるのだな?』

『え? ま、まあ、どうでしょう……』


 危険だからって理由もあるから、許されるかどうかは分からないけど……でも、どういう?


 会長は取り出した紙切れを、私に手渡してくれた。


『……これは』

『もしかしたら、必要になるかもしれないと思ってな。押し通したものだ』



 それは『申請書』。頭にはでかでかと、『休学申請書』と書かれていた。


 申請者は会長、それからモーガン。対象者は私で、期間は一年。その間、出席をせずとも欠席扱いにはならず、一年の間に復学した場合は、また元通りの扱いで通うことができる。


……でも、何故? この学園に休学制度があることは知っていたけど、条件が厳しくて、余程のことがなければ通らないと聞いたことがある。通らなければ、それは全て欠席だって。だからこそ、『休学』という手は使えないと思って、諦めていた。


 押し通した……二人が、また? アニュエを寮に住まわせてくれ時みたいに?



『それをどうするかは、バース副会長自身で決めるといい。……ああ、学院会のことは気にするな。どこかのベルクマンが代理をしてくれるだろう』

『そうですね。どこかのベルクマンなら、なんだかんだ言って、バースさんの代わりも務まるでしょうし』



 私の隣にいたジスが、その言葉を聞いた瞬間に顔を青くしていた。だけど、次の瞬間には気合を入れたのか、両手を拳にしていた。


『わ、私、頑張ります! 先輩の席、守っておきますから!』

『ジス……』



 気付けば、会長も、モーガンも、サディール君も。皆、優しい目をしていた。


 これをどうするかは、私が決める……なら、やることは決まってる。



『……ありがとうございますっ!』







「と、いう感じ」

「あの二人、ほんとに権力ありすぎじゃない……?」



 つまりは、その休学申請書があるから、一年間は学園を休んでも問題ないと。これでわたしも、学園のことをダシにして、お姉ちゃんを留め置くことはできなくなったわけだ。


 勘の良いお姉ちゃんのことだから、たぶん、気付いてるだろう。わたしがお姉ちゃんを付いてこさせない理由が別にあるってこと。

 それでもここにいるってことは、つまり、そういうことだ。


「……だから、私も付いていく。アニュエと一緒に。真実を知りたいの」


 お姉ちゃんの瞳は力強かった。決意は強くて、揺らぎはしないだろうなって、そんな感じがした。


 それでも、わたしは……お姉ちゃんには、付いてきてほしくなかった。だって危ないもん。お母さんがどういう状況かも分からなくて、更には『調停者』なんていう敵まで現れて。わたしがあんなにボロボロになるような相手だ。普通の人じゃまず死んでしまうと思う。


「……危ないかもしれないよ。どんな敵が現れるか分からないし」

「私、そこそこ強いから」


 お姉ちゃんは、力こぶを作るような動きをとった。服を着ているから、もちろん、分からないけど。


「お母さんと……戦わなくちゃならないかもしれないんだよ?」

「……戦う時が来たなら、私も戦う。それが、娘としての務めだと思ってるから」

「でもっ……」

「私はっ!」



 突然、お姉ちゃんが声を荒げる。あの時と同じ……グローグを出発してすぐの時みたいに。



「……もうっ、私の知らないところで家族を失うのは、嫌なのっ……!」

「お姉、ちゃん……」

「たった一人なんだよ……もう、私にはアニュエしかいないのに……もう、失いたくないのっ……」



 ぐしゃっとした泣き顔で、そんなことを吐きこぼすお姉ちゃん。そう言われて、なにも言い返すことはできなかった。


 そうだ。そうだよ。お姉ちゃんからすれば、自分の知らない間に家族が死んでしまったんだ。お母さんを除けば、もうわたし一人。わたしまで、お姉ちゃんの知らないところで、知らないうちに死んでしまって。それで、その知らせだけを聞いたら……。



……わたしだったら、後悔、するのかな。しないのかな。たぶん、するだろう。家族の死に目に、一度も立ち会えなかったんだから。



「……そうだよね。知らないところで家族を失うのは、辛いもんね」



 お姉ちゃんを連れていくことを躊躇っていた。わたしだってこれ以上、家族を失いたくない。お姉ちゃんまで死んでしまったら、今度こそ、わたしはわたしでなくなってしまうと思う。


 でも、それよりもっと辛い思いをさせるくらいなら。






 だったら……なにがなんでも、わたしがお姉ちゃんを守ってみせる。





「分かった。一緒に行こう、お姉ちゃん。一緒に」

「アニュエ……」

「ほんとは危ないから反対なんだけどね」


 そう言うと、お姉ちゃんは泣いたまま抱きついてきた。ああ、ああ、もう……割と泣き虫だなあ、お姉ちゃん。



「ごめん、ケルティ。そういうことだから、一人、増えていい?」

「もちろん。その方が、賑やかで楽しいしね」


 元から断るつもりもなかったんだろう。ケルティは笑顔でそう答えた。


「よろしくお願いします、ネルソンさん」


 わたしから離れたお姉ちゃんがケルティのことをそう呼ぶと、ケルティは、ノンノンと指を横に振る。


「旅に付いてくるなら、『ケルティ』ね。堅苦しいのは嫌だからさ」

「……ありがとう、ケルティさん」



  この二人が上手くやれるかどうかは分からない。けど、まあ、たぶん大丈夫だろう。ケルティもお姉ちゃんも、そんなに細かいことを気にするタイプじゃないし。わたしと上手くやれてるし、問題ないと思う。




 話がまとまり、お姉ちゃんも泣き止んだ。もう、ほんとのほんとに、この町でのやり残しはない。これで心置きなく町を出ることができる。


「……それじゃあ、出発しますか」



 三人で頷いて、馬車に乗り込む。御者席にはケルティ。少し手狭になってしまった荷台には、わたしと、それからお姉ちゃん。女ばかりの旅になってしまうけど、そこは二人、手練れが乗ってるからなにも問題はない。



 前の方で、ジョセフがヒヒィンと大きくて良い声で鳴く。こいつ、案外女好きだからな。可愛い女の子が三人も乗ってて嬉しいのかもしれん。



 そして……パシィンという手綱の音と共に、馬車がゆっくりと動き出す。次の目的地は……そう。





「次の目的地は……おじいちゃんの故郷、【バッツァ】!」



 なにか楽しくて、思わず、そう叫んだ。

第1部・2章『爆弾魔事件』、完。


次回、アニュエレポート・3更新。


次々回、第1部・3章『赤の集落』、開始。

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