表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

デジャブシリーズ

再設定・デジャブ

作者: イソジン

題名と【繰り返し】読むことでいろいろわかっていくかもです

朝7時を知らせるアラームが加減もなく鳴る。

一応、目は覚めたがカーテンの隙間から入る光が眩しく目が開けられない。

手探りでスマホを見つけアラームを止める。

「はぁ…はぁ…朝か…」

なぜか喉の奥が熱く感じた。ひどく目覚めの悪い朝だ。悪い夢でも見ていたのだろうか。


だるい体を無理矢理起こす。

なんてことない毎日に嫌気がさす

「今日も頑張るか…」

といつも通り冷蔵庫の中から栄養ドリンクを一本だし、一気に飲み干す。



昨日の夜スーパーで余って原価の7割引きになったお弁当で簡単に朝を済ませハンガーに干してあったワイシャツをアイロンにかけることなく着たら準備万端だ。


立て付けが悪くなり始めたドアを無理矢理開けて外に出た。


駅まで片道10分と言われて決めた家だったが引っ越してすぐ、駅まで近道だった道路が工事のために通れなくなり遠回りするしかなく実際かかっている時間は20分ほどだろうか。


駅につくとどうやら駅で人身事故があったらしく電車が遅れているようだ。

「3日連続か…」

上京して今日で4日目。朝、電車が遅延したのが3日連続。

ここまででわかったかも知れないが、俺は非常についていない。


どれぐらいついていないかというと小学校の時に校庭で校舎に向かって投げた石が校舎に跳ね返って目に当たりそのまま病院に運ばれたことがある。それぐらいについていないのだ。


俺はこれは設定の失敗だと思っている。

きっと俺を作った神様とかそういう奴が設定をミスって運のゲージが0なんだろう。


何十分たっただろうか、やっと電車が来たようだ


「…やっときた」

そういって時間を確認するために視線を手元のスマホに移す。

ドンッ

「は…?え?」

その瞬間、何かが背中に当たりバランスが崩れ、ホームへと落ちていく

タイミングよく電車もホームに入って来たようだ。

どうにか自分の背中に当たったものを確認しようとしたが視界の隅にうっすらシワのあるワイシャツが映っただけだ。


体が悲鳴をあげて砕ける音。緊急停止ボタンでも押したのだろうか加減もなく鳴り響く警告音とが混じり合い

頭に鈍い音が響いた。
















おやすみなさい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ