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貴女が信じてくれるなら  作者: ひなた
プロローグ
9/106

八話

「え? じゃああの時怒ったのは、ゆきたんの演技だったってこと? そうだったんなら、先にあたしにも教えてくれたっていいじゃないの。ゆきたんの意地悪ぅ」

 唇を尖らせる美咲は、見た者全てを笑顔にするほどの力を持っていた。

「敵を騙すにはまず味方からとも言います。出て行く前にだって、私ははっきりそう言った筈ですよ? 一応私が軍師なんですから、しっかり聞いていて下さいよ」

 子供っぽく頬を膨らませあからさまに不機嫌な表情をする美咲は、もう可愛過ぎてどうしようもないレベルなのである。だから私はこれ以上、もっと可愛さを引き出す為にちょっとだけ意地悪しちゃうの。悪いことじゃあないと思うわ。

 虐めたりするやつは絶対許さないわよ? それは許さないけれど、悪戯だったら私は別に大歓迎だと思うのよね。あくまでも個人の感想、そこは気にしないで。

「そんなこと言ってたような気も、しなくもないわね確かに。でもゆきたんは、頭いいから意地悪だよね。でも軍師だから、私を助けてくれれば許してあげるよ」

 頭いいから意地悪? そんなことはないと思うわ。だって考えてみなさい。

 バカだって性格悪いやつはいるし、頭良くたってお人好しな人もいるわ。軍師がお人好しじゃ、それは使い物にならないようなものなんだけどね。私的にはさ。

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