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貴女が信じてくれるなら  作者: ひなた
プロローグ
8/106

七話

 そう、これが狙いよ。えっへん、考えたでしょ? でも私は出来るだけ、顔には出さないように頑張る。

「皆、そんなことしないで下さい。分かりました、分かりましたから」

 これでいいの。一回皆にお願いさせて、これでいいのよ。

「わぁい。ゆきたんに許して貰えた、皆のおかげだよ。ありがと~ぉ」

 ……っ! 何よこれ、滅茶苦茶可愛いじゃないの。しかしどんなにメロメロになってたって、軍師たる私は顔に出したりするわけにはいかない。

「いえいえ、姫様ありがとうございます。本当に姫様は、とっても素敵なお方ですね。これだったら、この地は何年後も安泰ですな。はっはっは」

 愉快そうに笑う村人たち。確かに私だって、笑顔の人々を見るのは嫌いじゃあない。

「私たちはそろそろ戻ります。あんまりここにいると、抜け出したのがばれてしまいますから」

 微笑んで私は美咲の手を取り、崇めてくれる村人たちの元を後にした。

「怒ってしまってすいません。私は本気で怒っていたわけではなく、実は村人たちに庇わせる為だったのです。しかし、上手くいってしまったので驚きましたよ」

 本当に簡単に、こんなに簡単にできるなんて思っていなかったの。いやぁ、あそこにいたのが素直な村人でよかったわ。

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