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貴女が信じてくれるなら  作者: ひなた
プロローグ
4/106

三話

「それって、村の人達を騙すってこと? 違うよね……」

 村の人達を騙す……か。美咲は親切過ぎて困る。ふん、そんなんじゃないわよ。

「村人を助けるのです。それ以上でもそれ以下でもありません。いいですね? 助けるんですから」

 村人を助ける。それはつまり、村人が被害に遭うまでは動かないということ。だってさ、そっちの方が良くない? 私はそう思うんだけど。

 それにそもそも、盗賊だとしても何もしてない人を攻撃するのはどうかと思うんだ。現行犯逮捕なら、私達は確実にヒロインになれる。

「そうよね、助けるの……。そんじゃ、頑張ろっか。用意とかはある? なかったら、さっさと乗り込んでぶっ倒しちゃおうよ」

 あんま宜しくないよね、それ。乗り込んでぶっ倒すって、完全に悪役は私達よ。

「落ち着いて下さい。まず最初からずれていらっしゃいますが、私達は乗り込んだりしませんよ? 村人を助けるのです」

 村人を助ける。まるで洗脳をするかのように、私は何度も繰り返す。

 だってその方が、自分いい人的な感じに思えるでしょ? 自己満足や自惚れることを求める人へ。

「乗り込まないの? えぇ、つまんない~。盗賊たちの勝利の宴に、私はカッコよく登場してやりたいのよ」

 いやいや、つまんない~じゃなくってさ。遊びじゃないのよ? ちょっと油断し過ぎじゃないかしら。

「それではいけません。あくまでも私達は、困る村人の為にやるのです」

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