表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴女が信じてくれるなら  作者: ひなた
プロローグ
37/106

十話

「覚悟しなさい!」

 美咲は剣を抜き、その少年に斬り掛かって行く。武器を取ったらいけない、そう教えたのに。また殺してしまうつもりなのかしら。

 と思ったら、その少年は驚きながらも美咲の攻撃を弾いた。手拭いを落とし、少年はなぜか顔を隠す。ふざけているけど、美咲の強さを知らないのかな。殺されても知らないわよ? 真剣に闘ったらどうかしら。

「……っ」

 平気で少年は美咲と闘っている。微妙に美咲の方が押しているけれど、少年はまだ本気を出していないように見える。もしかしたら、美咲よりも強いのかも。

「退いて下さい! 早く」

 だとしたら不味いわ。美咲が負ける筈がない、そう思って止めなかった。でも美咲より強いんだとしたら、すぐ戦いをやめさせないと。もし美咲に何かありでもしたら大変だもの。

 それに、興味深いわ。あれほどまでに強い相手、野放しにしておくのは勿体無い。必ず手に入れてみせるわ。

「武器を捨てて、闘う気がないことを示すのです」

 姫がこんなところに来ているなんて、夢にも思わないでしょう。だからわざわざ殺したりしないと思うわ。

 それに、殺気は全く感じないもの。こちらが武器を降ろせば。

「ゆきたんなんで? でも、ゆきたんがそう言うんだったら」

 いい子だから、不満そうにしながらも美咲は剣を鞘に戻す。

「素晴らしい武芸ですね。名前は何というのですか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ