表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴女が信じてくれるなら  作者: ひなた
プロローグ
34/106

七話

「僕のことを疑っているのですね。当然です、当然です。だって先生は賢いお方ですから」

 どうして私がこんなことを言われなくちゃならないの?

 何が賢いお方よ。ふざけないで、ふざけないで。

 どこまで私をバカにすれば気が済むのよ。あームカつく。どうしてこんなに腹が立たないのよっ!

「今はまだ構いません。しかし、すぐに手柄をたてるんです。そして、先生に信じて貰うんです。絶対に」

 凛、お願いだからやめて。

 素直な瞳、まっすぐ見られない。

 なんでこの子は、ここまで私を狂わせるの。なんで私はこんなに乱しているの。

 分からない。どうして?

「なぜですか? なぜ、そう言うのでしょう。……ありがとうございます」

 私に信じて貰う為、凛は……? なぜどうして。

 まあ、それは考えても仕方のないこと。一目惚れした、そう納得するしかないようね。

「やっぱりズルい! 二人だけ一緒だと、仲間外れにされてるみたぁい」

 私たちが見つめあっていると、部屋の扉が大きく開かれた。

「美咲? どうしたんですか」

 仲間外れだなんてとんでもないわ。私はいつでも美咲が好き。私はいつでも美咲だけを愛している。

 だから、ヤキモチ妬いて貰えて嬉しい。愛でたい私と虐めたい私。どっちを選べばいいのかしら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ