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貴女が信じてくれるなら  作者: ひなた
プロローグ
21/106

二十話

「そうだな。天才だし、あんな奴らに負ける訳無いよな。心配の必要などなかったか」

 なるほど、そうゆうことね。

 美咲の自信はどこから来るのか、その答えが出たわ。ここから来ているのよ。

 親がこれじゃ、娘もああなって当然ね。

「後片付けも命じてあります。大将はご心配なさらずに」

 大将の心配は消し去らないとだわ。

 心配事は、あまり体に良くないらしいものね。

 それに、少しでも抜けがあれば軍師失格だわ。大将の軍師ではないけれど、そんなの関係ないわね。

「おお、さすがだね。じゃあ、そこはいい。では、もう一つ気になることがある」

 気になること、何かしらね。

 表情を見る限りは、喜びではないらしいわ。でも悲しみにも見えないわね。

 驚き、疑問。よく分からないけれど、その辺かしら。

「その少女は誰だ」

 大将の視線の先には、静かに凛が正座していた。

 今日出会って、そのまま連れて来たんだものね。そりゃまあ、大将が知っている筈ないわ。

 今思うと不思議ね。どうして私、会って間もない人をこんな所に……。

 無警戒にも程があるわ。

 美咲を守らなきゃいけないのに。こんな素性も知れない怪しい少女。どうして信じてしまったのかしらね。

 怪しい。そう感じはした筈なのに。


 私の美咲に近付けたくないわ。

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