06【ホルモンについて2】
で、ヒトの主な内分秘腺は…
☆視床下部
間脳の一部で、自律神経の働きを調節する…要はホルモン分泌を支配してんのは殆どここ、つまりは中枢だ。
んで、脳下垂体前葉のホルモンはこっからの放出ホルモン、または抑制ホルモンによって分泌が調節される。
昔は前葉とここの役割の区別があやふやだったらしい。
まぁ、ここででないホルモンは自律神経から直接出るわけだが、自律神経は長ったらしいので後ほど。
☆甲状腺
喉んとこにある海綿状の組織だな。
甲状腺刺激ホルモンを受け取ると、血糖値や体温を調節するホルモンであるチロキシンを分泌させる。
ま、これもここに書くには長いんで後まわしで。名前だけ先に記憶よろしく。
☆副腎
副腎髄質と副腎皮質…ま、名前のとおり腎臓の上に乗っかってて、外側(皮質)と中身(髄質)で少し役割が違うと。
皮質は基本肝臓を援助するための働きで、髄質は血糖量を上げるための予備だ。
【副腎皮質】
鉱質コルチコイド…ナトリウムイオン再吸収促進
糖質コルチコイド…糖代謝調節
副腎性ホルモン…テストに出ないので悪いが省略。多分生殖関係
【副腎髄質】
アドレナリン…血糖量増加
☆すい臓…ランゲルハンス島
すい臓には外分泌腺と内分秘腺の両方がある珍しい器官で…確認だがすい液なんかの体内腔所に分泌物を放出するのは外分泌腺な…内分泌腺の方は内分泌細胞であるA細胞とB細胞の二通りがあって、こいつは染色すると島のように丸い形をとっているんでランゲルハンス島と呼ばれる。
因みにすい臓総面積における存在量はなんと2%で、見つけるのは相当大変らしい。
血糖量の調節で一番重要なのはここ。
こっから分泌されるインスリンとグルカゴンは真反対の役割で、インスリンは細胞にグルコース(糖)を取り込むよう指示を出し、グルカゴンは反対にグリコーゲンを分解してグルコースを生産するように指示を出す。
☆生殖腺、胎盤
あとは精巣や卵巣なんかの生殖器と胎盤か?女性の場合はホルモンが性周期を調節する。
精巣、卵巣
二次成長発現、妊娠維持、精子や卵子の形成、着床準備etc…
胎盤
卵巣と同じく妊娠維持、受精卵の着床準備、排卵の制御etc…
ここは授業でやりきれなかったし保健でもそれなりにやるらしいからここでもこれ以上やらねーぞー。
☆☆☆
☆脳下垂体
視床下部からまず指令を受け取り、そこから他の標的器官にホルモン分泌、内分泌腺を刺激するのが脳下垂体前葉。
後葉は視床下部の神経分泌細胞に直結しているんで直接ホルモンを標的器官に分泌できる。
中葉はそんな重要なホルモンを扱ってない。
カエルやらドジョウって飼う場所の明るさ変えると2、3日で柄と色が変わるだろ?
それを変化させる色素胞刺激ホルモン「インテルメジン」を放出、黒素素胞を刺激→メラニン色素合成…と。
ヒトにはあんま関わりないよな
☆甲状腺
分泌ルート
視床下部
⬇︎
(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン分泌)
⬇︎
脳下垂体前葉
⬇︎
(甲状腺刺激ホルモン分泌)
⬇︎
甲状腺
⬇︎
チロキシン分泌
チロキシンの分泌を促進するのはこの刺激ホルモンで、これは視床下部に働きかけて甲状腺刺激ホルモンの放出を抑制する。
分泌すんのは視床下部。
つまりこれは、
「最終産物がはじめの段階に戻って作用を及ぼす」
とされる【フィードバック調節】だな。
特にそのなかでも、抑制するような働きのものが【負のフィードバック】と呼ばれる。
基本的にホルモンは、負のフィードバックによって適正濃度にまで調節されているんだ。
【チロキシン】
物質代謝、異化作用の促進。
異化ってのは光合成のトコでやった、同化作用で取り入れた物質を分解する呼吸なんかの作用のことだな。
つまりは身体の基礎代謝をあげる。
過剰に放出されると常に走っているように身体の活動が異常に活発化してしまうバセドウ病、欠乏するとその真逆のクレチン病になる。
☆副腎皮質、副腎髄質
分泌ルート
視床下部
⬇︎
(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)
⬇︎
脳下垂体前葉
⬇︎
(副腎皮質刺激ホルモン)
⬇︎
副腎皮質
⬇︎
糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド
腎臓において物質代謝を司るホルモンを分泌するんだ。ここは腎臓の働きの専門ジャンルだな
糖質コルチコイド…糖代謝の調節
鉱質コルチコイド…ナトリウムイオンの再吸収促進
分泌ルート
脳下垂体後葉
⬇︎(バソプレシン)または(オキシトシン)
副腎髄質
【バソプレシン】(血圧上昇ホルモン)
腎臓の集合管の水分再吸収促進、小動脈を収縮させて血圧を上昇させる。
【オキシトシン】(子宮収縮ホルモン)
平滑筋の収縮
☆成長ホルモン
分泌ルート
視床下部
⬇︎
(成長ホルモン抑制ホルモンまたは放出ホルモン)
⬇︎
脳下垂体前葉
⬇︎
(成長ホルモン)
⬇︎
身体の各部位
全身の細胞に分泌されるホルモンで、成長促進、骨のCa代謝、タンパク質合成、糖代謝促進なんかを司る。
何となく予想できると思うが、過剰放出で巨人症、欠乏で小人病な。
ついでにCaイオン調節についてだが
【カルシトニン】
多量時放出。血中のCaイオン減少
【パラトルモン】
欠乏時放出。Caイオン吸収促進、骨や歯のCaを血中に溶かし出させる。
と、見てわかるようにこれらは互いに「拮抗的に作用する」んだ。