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戦闘開始


「はぁ…」

思わずため息をついた。予想以上に難しいな…今後の三年間に影響を与えるメンバー選びだ。どうやって組むべきか…



恐らく三人一組のメンバー選びで重要な要素になるのは

・実力

・バランス

・性格

・将来性

ってとこか。


実力は勿論最優先事項だ。単体での強さがないと話にはならない。次にバランス。接近戦三人いてもどう考えても相性の悪い相手の時に対応出来ないからな。後は性格合わなくて戦闘中に喧嘩とかは最悪だからな。そして最後に将来性。現時点で実力あっても将来性が無いんじゃ意味がない。ここらへんが見極める要素か。



とにかくオレは接近戦だから、遠距離や補助系は必須だな。もしくは遊撃系の能力者か…何にしても速く声掛けないと。優秀な人材ほど速く消えるからな。



アレーナに出るとかなりの人集りが出来てる…なんだ?



「ふざけんなよ!コラ!!オレの誘いを断るとかどういうつもりだよ!」


「どういうつもりって…貴方みたいな野蛮な方の誘いなんて話にならないでしょ?」



人集りの前に出て聞くと恐らく男の誘いを女が断ったみたいだ。



「じゃあ、オレが対戦して勝ったらオレのチームに入れよ。」


「………分かった。」


「物分かりが良くて助かるぜ。メンバーはこの人集りだからな。この人集りから選ぶでいいだろ。断られたら人望無いって事でいいだろ。」

男はそう言ってメンバーに加えるメンバーを探し始めた。


「後で後悔しても知らないから。」

女はそう言うと周りを見渡し始めた。


「それにしてもあの女馬鹿だな…」

人集りの1人がそう呟いていた。なんで馬鹿なんだ?


「なんで馬鹿なんだ?勝てばいいだけだろ?」


「お前何にも知らないのか?あの男はマダラスって言って13位の実力者だ。トップ10入りこそ逃したものの実力は相当だ。撃破数も多いし勝率かなり低いな。」

へえ…13位ねえ…オレより高いな。でもそれだけだろ。それならオレは13位が誘ったあの女のが興味あるんだけどな。



「おい。そこの女の子。オレそのメンバーに入れてくれ。」

少し女は驚いた顔していたがすぐに冷静な顔に戻っていた。


「ふーん……別にいいよ。後、私は葉月って名前だから。」


「ありがとう!オレは司よろしくな。取り敢えず後1人必要だな。あっそうだ。さっき教えてくれた奴!お前も来いよ。」


「はあ!?何言ってるんだよ…オレを面倒な事に巻き込むな!」

さっき誘った男はかなり怒ってるようだ。まあ数合わせのためだからな。無理やりだ。


「まあまあ。取り敢えず来い。」

そう言って強引に前に連れて来た。よし揃ったな。


「まあまあじゃねえだろ…やるしかないのか…後オレの名前はレストだ。バカ。後で奢れ。」


「後で奢ってやるよ。勝ったらな」

能力も効かないで組むなんて馬鹿馬鹿しいけど一時的なチームだし仕方ないか。


「よしそっちも揃ったみたいだな。このマダラス様がボコボコにしてやるよ。」


「なら私は後でその大きな巨体を丸焼きにしてあげるわ」

何言ってんだこいつら。まあやる事は一つ。勝つことだな。そのためには…


「取り敢えず能力データ確認いいか?」

学生証を出して言った。学生証には能力や身長体重など戦闘データがある。これ見ないと戦力確認出来ないからな。


「勿論。」

葉月が頷いた。それにレストも頷く。


葉月

中距離型タイプ 身長164㎝ 体重54㎏

ランキング4位

100戦中98勝


レスト

遠距離型タイプ 身長158㎝ 体重42㎏

ランキング971位

100戦中4勝


なるほど。4位ってめちゃ強えじゃねえか。98勝て負けたの2回だけかよ。凄えな。それに比べレスト…うんドンマイ。そう言ってレストに微笑んだ。


「おい。絶対オレの事バカにしてるだろお前。」

レストが睨みながら言った。まあ仕方ないな。葉月の後見た後だと余計に悪く見えるから葉月が悪い。


「21位だからって調子に乗るな。」

レストがオレの成績見ながら言った。


近距離型タイプ 身長176㎝ 体重65㎏

ランキング21位

100戦中92勝


「てかお前ら強すぎだろ。もうオレいるの?いらないでしょ…」


「いじけてる場合じゃないでしょ。さあ始まるわよ?」

葉月がレストに注意する。流石にレストは従っていた。実力差は理解してるんだな…


マダラスが戦闘開始の学生証のボタンを押す。急に場が暗くなり、ステージがランダムに設定される。



今回の戦闘場所はビル群。





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