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宝石はポカーンとしても宝石

宝石はしゃべりだしたら、すごかった


「はぁ、この忙しいのにこの我が、いいか、この我が!!

 迎えにきたのがこんなアホなんて…信じられない…。

 …おい、口あいてるぞ。しまりがなくみえるだろ。

 せめて表情ぐらいしゃきっとしろ、そうすれば…まぁ…みえなくもないな…

 ふん、だがアホな事は変わらんがな。いいか、アホなのがだだ漏れだぞ。

 それでは困るんだ、せめて隠せ。アホなりに。アホだからそれすらも 

 困難なのか…?」


言いたい放題だな…………


ていうかしゃべる宝石、偉そうだな…、いったい…なんなん…こいつ…


白い龍がおよぐ紺碧の空に虹色に輝く花畑という中

これまた宝石みたいな男の人に罵倒されているあたし。


異常だね。異常だよ。けどね今はそんな事どうだっていいんですよ。



ここどこ、どうやって帰るの。あんた誰。てかうるさい。

アホアホ言うな。アホって言うやつの方がアホなんだぞ

って事を喚くよりも

大事な事がまずあった。



あたし、トイレいきたいんですよ…!トイレ…!!!



このトイレ行きたいっていう切実な想いが

私に他の事を考える余地を許さなかった。


トイレに行きたいと思う気持ちは人を強くするよね。


そんなわけでいまだブチブチいってる宝石の言葉をさえぎり

言ってみた。


「お話中すいません…!!

 あたし、お手洗いにいきたいんですけど…!!!!」


今度は宝石が口をぱっかーん、あけて固まった。

お、宝石は口ぱっかーんでも…綺麗ですね…。


我にかえった口の悪い宝石は ギンっ! とこちらを睨みつけると、

すぐ眼を伏せて溜息をついた。


すると突然、私たちの周りが円形に蒼く光った。

え、なんか地面から光がでて…る?!

花の光じゃないよね?!


「移動する。動くな」

「へ?」


瞬いて返事をした瞬間

視界がぐにゃりと溶けた。

どうなってんのーーーーーーー!!!

いや、どうなるのーーーーー!!!!!!

トイレいきたぁあああい!!!!!!

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