第53話 いい考えって?
「いい考え? 教えて」
「えっとね、えっと…………レオも攻撃してきたらいいんじゃないかな、って」
「ダメ。魔力欠乏だよ? 放置したら危ないんだよ?」
「あ、待って、そういうわけじゃなくて! もちろん私の看病もしてほしいんだけどさ、レオなら同時に攻撃できるんじゃないかなって!」
「いや、さすがに無理だ。特に威力の高い最上級魔法の構築は手がないと」
「そっか…………」
「せっかく提案してくれたのにごめんな。理論的には手を使わなくても構築できるはずなんだが、まだできなくて」
「……………………ねぇ、手があれば……構築できれば発動はできるんだよね?」
「え? ああうん。できるけど」
「じゃあ、私が構築するから、レオが発動して」
「…………私が……構築? 発動? ごめんちょっと待ってもっかい」
「だ〜か〜ら〜! 私が魔法の構築はやるから! レオの魔力でレオが発動して!」
「……そうか…………そうか。そうだな! そうだ! やろう。念の為もうちょっと魔力ポーションを飲んでからにしてくれ」
「ん」
やっぱホノカ今日頭いいな。
そういう日もあるか。
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「は? あれはホノカの魔法では? あいつ魔力欠乏だろ何してるんだ正気か!? 死ぬぞ!!」
「ユリウス!! 落ち着いて。ほら、アレオさんもホノカの魔法全部発動できたでしょ? 忘れたの?」
「いやだがなシズネ。アレオは今手が塞がっているはずなんだ。こんな大規模な魔法発動できない」
「ユリウス、落ち着いて。あの二人ならこれくらいどうってことないのよ。きっと」
「ねーレオ、なんか外うるさいけど大丈夫かな————はい。次のやつ」
「【炎龍】。いきなり魔法打ち始めたから驚いてるだけじゃない? 大丈夫でしょ」
…………こっちが魔法を打ち始めたとはいえ、多少は攻撃力が上がったものの、相変わらずボスが硬すぎてなかなかHPが減らない。
さすがに戦車や誘導弾も弾切れを起こしてしまう。魔導砲だけは魔力さえあればいくらでも動かせるが、魔力だって有限である。
何か、決定的な方法はないのか。




