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異世界生活終了の危機 part2
「ごめんなさい…覗く気はなかったんです!」
おれは物陰から勢い良く飛び出て、ほぼおでこが足に当たるぐらいまで頭を下げた。
「ほんっとうにごめんなさい!」
それでもメイドさんはおれを変な目で見るのをやめてくれない。
「じゃあなんでそんなところに隠れていたのかしら。」
「えーと、それは……」
まずい、あなたが怖くて隠れちゃいました!何てこと言えない……。
メイドさんがおれを見る目がどんどんきつくなっていく。
「まあもうそのことはいいわ、別に子供に見らた所で何も問題ないわ」
た、たえたあああああ。
「それよりも、あなたどこから見ていたの?」
え
「私の着替えているところ、全部見たの?」
背中から変な汗が湧き出てくる。
「……はい…」
「しっぽや耳が生えるところも?」
「はい……」
殺される……
「あなた、私の部屋に来なさい。」
終わった、おれの異世界生活終了のお知らせ
しかし気のせいだろうか。
お風呂に入っていったメイドさんの顔が少し赤かったのは。