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0.5章-憑依-
さて、どこに降りましょうか。
ここは無難にノヴィリス共和国かな。
なぜだって?ここは治安がいいから
「おい、金目のものは全て置いてけ」
おやおや、私が見えるのですか?
やりますねー、しかし私に叶うのかは別問題ッ
「わ、わかりました。しかし何も僕持ってないですよ?」
「本当か?」(隅々まで確かめる)
「ほっ、本当ですよ!」
「ちっ、使えねーやつ」(一発殴る)
「・・・」
人違いでしたか・・・
治安はいいは・・・ず
いや200年前まではよかったのですよ?
え、200年たちゃそりゃ変わる?バカなのか?
あーもー、わかりましたよ。この国についてはちょっと調べるから。
「誰と話してるの」
そりゃ画面の前のみんな・・・
て、きみは僕が見えるの?
このちびっ子が?
うーん。しかしちょうどいい。
「何が」
ちょっくら借りるよ
「えちょっちょ、まって」
ーーーそうやって、少年に憑依するのだった
次からは少年視点です