第三話 今後の方針
王様との会談?の後、取り敢えず各部屋へ行って夕食後に再び集まったわけですが、男一人ってなんか気まずいなぁ。
「で、どうしましょうか?」
なにが?無論今後のことである。
「アタシは協力はしたいなって思った。オオサマも必死そうだったし。」
「せやなぁ。助けられるなら助けてあげたいわなぁ。でも下手したらウチらも死んでまうで?」
「でも私たちはこの世界の人たちより強い...はず。」
「そうですね。リスクもありますが助けたいですよね。」
そんな感じで意見を言い合う四人。皆、前向きな意見だね~。
「イオリンはどうなの?」
おっと、黙ってたら話を振られてしまった。
「ん~。そうだねぇ。まぁ、君らなら助けることは可能だろうねぇ。後、少なくとも元の世界には帰れないって思った方がいいだろうねぇ。」
「え?なんで?」
きょとん?と首を傾ける伏見。くそぅ、可愛いな!まぁそれはおいといて、
「王様の話思い出してみ?魔王討伐しなくても城に住んで貰って構わないって言ってたよな?」
「うん?」
うん、分かってねぇな。
「あ、そっか」
「ん、一河は分かったか。」
「え?え?どゆこと?」
「帰れるなら、わざわざ引き受けなかった時のことなんて言わなくない?」
「あ、確かに」
「魔王倒したら帰れるなんて楽観的な考えもしない方がいいだろうなぁ。その上でどうするか考えた方がいいと思うぞ」
「まぁでも、もう答えはでとるわなぁ」
「反対意見もないし、ね」
「異世界チートだぁ!!」
「花音ちゃん、落ち着いて」
「じゃ、これで今後の方針は決定ってことで解散でいいのか?」
「うん、それでいいと思うよ。」
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解散したはいいものの....
「で?なんで一河は俺の部屋に来てるわけ?」
「え?だめ?」
「いや、駄目ではないが、なんかあったんか?」
「ただ単に聞きたいことがあっただけ」
「聞きたいこと?」
「そう、いい?」
「まぁ、いいぞ。で、なんだ?」
「庵ってさ、もしかして、巻き込まれただけ?」
勘がいいな。
「何でそう思ったん?」
「さっきさ、帰れないって言ったとき、君たちなら助けられるだろうねって言ってたから、もしかし
てって思っただけ」
「よく見てるねぇ。流されたと思ったけど。まぁいいや、うん、多分私は巻き込まれただけだろうね。」
「なんか、ごめん」
うなだれながら言う一河。はぁ、だから言いたくなかったんだよなぁ。口滑らせたのはミスだったなぁ。
「ハッ、別に気にする必要はないんだがねぇ。むしろありがたいくらいだよ。」
「....そっか、そう言ってくれるなら私も気が晴れるよ、うん」
「言っとくが、俺は普通に楽しく過ごすつもりだぞ。」
「あはは、庵だったらとんでもないことしそうな気がするね」
まだ少なからず気にはしてるみたいだが、こればっかりは今どうこうできる話じゃないな。
「取り敢えずそうだな、今俺が考えてる発想聞くか?」
「何それすっごい気になる」
一瞬で目を輝かせる一河。うん、それでいい。
「今んところ考えてるのは....」「なにそれ!?それなら.....」「ならこれを.......」
そんな感じで話しが弾んで翌日メイドさんに勘違いされたのはまた別の話。
庵はやらかします。それと恋愛要素は...どうしようかなって思ってます。作者が慣れてきたら入るかもしれませんね。
実はメイドさんは全部聞いていたので分かっててからかってましたとさ。