第十九話 初めての旅路は波瀾万丈なようです
一日出発が遅れた。
いやね?これに関してはしょうがない。だって財布スられたんだもん。
まぁいいや。財布は帰ってきたし。
よし、行くか。
取り敢えずなぁ。今日中に四つくらい町は経由したいかなぁ。
取り敢えず一つ目の町に着きました。通過しました。二つ目の町へ向かってます。道中で盗賊に襲われました。返り討ちにしました。二つ目の町で引き取って貰いました。三つ目の町の道中で魔物も現れました。ゴブリンでした。返り討ちにしました。車輪が外れて立ち往生している馬車を発見しました。お手伝いをしました。
ちょっと待て、問題とのエンカウント率高くないか?
まだ一日目だぞ?と言うかもう夕方だぞ。三つ目の町まだ着いてねぇぞ。
日が暮れてきたのでやむなく三つ目の町で宿を取ることにした。
食事はちょっといいのをとろう。そうしよう。疲れたし。
と言うわけで。今日の夕食はバイフロンのステーキと、赤ワインです。
それではバイフロンのステーキから。 「うっまっっ...!!」
やっば、声出ちまった。いや、まじ旨いわ。向こうでも良い牛肉なんてそう食ってこなかったから一概には言えんけど、ぶっちゃけ向こうの牛肉より旨い。
ワインに関しては飲んだことないから知らんけど香りとかも高いし好きかもしれない。
満足な食事を終えて宿。風呂アリのそれなりに良い部屋。取り敢えず寝た。布団ふかふかだった。
翌日は結構平穏に行けたました。無事リンブルーム公爵のお膝元の町に入れました。
夜は控えめに下町の酒場に。それでも結構美味しかった。安価であの味なら全然良いね。
ん?リンブルーム公爵家にいかないのかって?そりゃなぁ。こんな時間に訪問したら迷惑でしょう。何もなかったかのようにスルーして通過するつもりなんて無かったよ?ウン、ナカッタナカッタ。
ん?一人茶番してたら視界の端に何か映った気が。
視線の先には路地。バリバリ不穏な空気がする。少なくともそのままいったら十中八九面倒ごとに巻き込まれる。
でもなんか行った方がいいような気がするんだよなぁ。なんとなく、でも直感に従って悪いことになったことはない。行くか。
路地入って直感に従って歩いて行く。お、ビンゴ。なんか居る。
アレは.....何だ?白い毛並みで青色の目を持ったキツネみたいだ。少なくともただの動物ってことはねぇだろ。魔物、か?
希少種っぽいけど、魔物売買か?聞いたことはないけどあり得ないことはないか。
あ、見つかった。逃げられた。猛ダッシュだな。まぁそうか。うーん追いかけたい。ぶっちゃけ可愛いし。ペットにしたい。まぁでも、無理して追いかけるのもアレか。取り敢えず引き下がろう。次あったときは警戒されないようにしないとなぁ。
青色の目に見つめられてるのは分かってるが無視して帰った。無理攻めはよくないもんね!
はい、と言うわけでね。パーティに新しいメンバー(動物)が入るフラグが立ちましたねぇ。キツネの理由は単に塩レモンが好きだからですね。白ギツネとか可愛すぎかよって感じですね。
因みに、この世界の食生活ですけど基本元の世界と同等レベルです。何なら一部の魔物は元の世界以上に美味なので異世界≧元の世界みたいな感じですね。宿に関しても比較的安価なところでもそこまで悪くはないですね。ひとえに初代勇者の尽力のおかげですね。初代勇者ぐっじょぶだ。