第十七話 盗賊狩りをするようです
Side:サラノア・リンブルーム
領地へ帰る時。私は盗賊に囲まれました。同行した騎士の中の一人が裏切っていたようです。
「お嬢様。形勢はあまりよくないようです。万が一の場合は私が。」
私に着いてきたメイドのアリアがそう言う。
「ダメよ。貴女を犠牲になんてしません。」
私は断固として拒否する。だってそうじゃない。アリアは私が幼い頃からずっとそばに居てくれてる親友のような存在だ。見捨てるなんて出来るはずがない。たとえ、この身が汚れようとも。
騎士達は奮戦してくれたけど数の暴力の前に数を減らしてしまいました。盗賊の一人が馬車に乗り込んできました。もはやなすすべもありません。私とアリアは馬車から引きずり下ろされ。盗賊のボスと思われる一の前に連れて行かれました。
「おうおう。やっぱり公爵家のお嬢様とお付きのメイドは上物だなぁ。」
下卑た笑みを浮かべています。
「お嬢様に手を出さないでください。慰み者がほしいのなら私で充分でしょう。」
「ハッハッハ。この盗賊団が何人居ると思ってんだよ。どんだけ居ても足りねぇよ。」
アリアが前に出てかばってくれますが盗賊のボスはそれを歯牙にもかけません。
「あぁ、我慢なんねぇなぁ。今ここで犯してやるよ。安心しな。すぐに二人ともキモチヨクしてやるからよ。」
盗賊のボスは私を押し倒し、胸に刃を当てがい、服をはだけさせる。
アリアも他の盗賊に抑えられてます。
こうなってしまってはもう無理でしょ「うーん。見捨てるつもりだったんだけどなぁ。やっぱ胸糞悪ぃわ」
え?
声が聞こえたと思ったら上に乗っていた盗賊のボスがいきなり蹴り飛ばされました。
そしてそこには黒髪黒目のどことなく不思議な空気をまとった青年がたっていました。
アリアも、アリアに群がっている盗賊も皆呆然としています。
「取り敢えず、おまえも退け?」
そう言って、盗賊を蹴り飛ばす青年。いつの間にあそこまで行っていたのでしょうか?
「取り敢えずお嬢さん方は馬車の中に入っているといい。少々凄惨な現場を目にすることになるからね。」
羽織っている外套を私に被せながら避難を促してくれる青年。この方は一体誰なんでしょうか。
Side:平坂庵
さて、邪魔な人には抜けて貰ったんで....
庵さんの盗賊!30秒クッキング-!!どんどんパフパフ。
まず手近な盗賊を一人用意します。そして、他の呆けている盗賊に向かって。シュー-ト!!綺麗にストライクが取れたらすぐさま炎の魔法を放ってこんがり焼きましょう。
焼いている間に他の盗賊を三枚おろしにしましょう。
「おい!てめぇ、何もんだ。ずいぶんと好き勝手してくれたみたいだが。正義の勇者ぶるのはやめたほうがいいぜ。痛い目に遭うからよぉ。」
お、さっき蹴飛ばした盗賊のボスが起き上がってきた。
「ハッハッハ。面白い冗談だ。虫を潰すのに勇者ぶる必要がどこにある。それと俺はただの冒険者だぞっ。」
「てんめぇ。お前ら!やるぞおらぁ!!」
おぉ突っ込んできたか。案外根性あるなぁ。まぁでも意味はない。
「『腐壊の右手』」
盗賊に腹や、顔や、腕に触れていく。それだけで盗賊どもは腐り落ちる。
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
おーおー。悶絶してんねぇ。
「て、てめぇ!何しやがった!?」
ボス、焦る。
「ただ腐らせただけだ。見たら分かるだろ?」
「そ、そんな魔法聞いたこともねぇぞ!!」
「まぁ、俺のオリジナルだからな。そんなことはどうでもよくて。」
「取り敢えず死ね。」
問答無用で燃やす。
おわったかな?うん、終わったね、死体は路肩にでもよけとくか。
さて、と。ここからは、あの女の子とのお話し合いかぁ。うん、逃げてぇな。面倒臭そう
本日、いや、日跨いだから、本日ではないか。取り敢えず二本目です。
はい、と言うわけでね、新キャラ登場ですよ。キャラの名前考えるのって大変ですね。
ヒロイン枠として考えたりしたりしなかったりしてますので今後どうなるかはまだ誰にも分からないですねぇ。メイドのアリアさんに関してちょっと書いときますので気になった方は読んどいてくださいねぇ。
アリア・ユークリウス
ユークリウス子爵家の次女。ユークリウス家は代々公爵家に使えるメイドの家系で、八歳の頃からサラノアのそばに居る、サラノアからしたら姉のような人。サラノアを心底愛しておりサラノアのためなら命を投げ出せる人。身長175㎝の長身の女性で年齢は19。甘いものが好きらしい。
ちょくちょくこんな感じでキャラのプロフィール書いていくのもいいかもしれませんねぇ。