閑話 この世界のあれやこれや
今回は説明回です。
時は一ヶ月半前に遡る。
「この世界って何で日本語が使われてるんだろね?」
朝食の時間、一河がそんなことを聞いてきた。
「そうだなぁ。今日リーナさんに聞いてみたらどうだ?」
「そうだね。ちょうど今日午前リーナさんの授業だし。」
和やかに朝食を済ませリーナさんの午前の授業が始まった。
「今日は、そうですね、この世界の基本知識について話させていただきますね。」
一般教養ってやつかな?ならちょうどいいな。
「リーナ先生。なんでこの世界では、私たちの国とおんなじ言語が話されているんですか?」
さっそくと言わんばかりに一河が質問している。
「あぁ。それではそれからお話していきましょう。今の公用言語は、異世界の人々によってもたらされたものだと言われています。」
「神話の時代、邪心を廃した勇者の故郷の言語、と言うことでニホンゴが広がり、それが今の公用言語になったとされています。」
文字とか覚える必要がないのは、助かるな。初代勇者ぐっじょぶ。
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それから、リーナさんから聞いた話をまとめるとこうなる。
この世界は四大陸に分かれている。ガランドリア、テラシリア、アマトリア、ダイスリア、と呼ばれているらしくそれぞれの大陸を、魔族、亜族、人族が治めているらしい。しかも普通に交流はある上、種族間の仲もいい。
四大陸の内、ダイスリアは邪神が乗っ取っており、人の住める環境ではなくなったらしい。ガランドリアには魔法学園があるらしい。そして、アマトリアには騎士学校があるらしい。
因みに、この世界で「人」と言うと三種族の総称を指すらしい。人族は人族でまた別らしい。
魔族は、魔力が強く、強力な魔法を使えるものが多く存在するらしい。そして亜人族は、獣人やエルフ、ドラゴニュートなどが存在しており、それぞれ五感が鋭かったり、力が強かったりなど、いろいろな特徴がある。人族は、まぁ、これと言った特徴はないが、時々、魔族や亜族を超える化け物が現れるらしい。ベリルさんもリーナさんも化け物枠らしい。
次に、通貨だが、この世界では多少の例外はあれど基本的に「ガリア」という単位の通貨が一般的らしい。
一ガリアが鉄貨、十ガリアが銅貨、百ガリアが銀貨、千ガリアが金貨、一万ガリアが白金貨、十万ガリアが光金貨らしい。白金貨と光金貨はほとんど使われることはなく、それこそ貴族や大商会の大規模な取引くらいにしか使われることはないらしい。
「まぁ、皆さんなら、これから様々な大陸を見ることになると思うので、自分の目で見てきてください。それがこの世界を理解するには一番いいと思います。」
最後にリーナさんがそんなことを言って、今回の授業が終わった
はいそんな感じでね、やっとこの世界の基本情報についてかけました。さっさと書かないとなぁとか思いながらこんなに遅くなってしまいましたねぇ。
次回、もう一話閑話を挟んで次の章に進もうと思います。