↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dクラスな幻想郷  作者: ぐんそー
幻想郷へようこそ!
9/19

09話:博麗神社

 紫 「それじゃあ、みんな霖之助から離れてね」


 紫がそう言って皆が霖之助から離れる。それと同時に、紫が手に持っていた扇を振り上げた。霖之助の周りを黒い竜巻のようなものが囲み、次第にそれは密度を上げて霖之助を包んだ。1分ほど待つとその竜巻は次第に薄くなり、霖之助は解放された。しかし霖之助は2人に分裂していた。


 紫 「施術完了ね」


 霖之助からブライト博士の人格を抽出し、受肉させていたのである。霖之助に負担がないようにブライト博士の方の身体はかなり小さめに設定された。霖之助も少し身長が低くなったように見えるが、ブライト博士はまさに小学生の体格といった感じだった。


ブライト「俺に肉体を与えてくれたのは嬉しいが、もう少し大きくできなかったものか?」


霖之助「無茶言わないでくれ。僕だって君のおかげで少し身長が縮んだんだ」


ブライト「まあ、わざわざ俺をこうやって呼び出したってことは、俺に何か役目を与えるつもりだろう?」


 紫 「話が早くて助かるわ。まずは、あなたがここに来た経緯を教えてほしいわ」


 ブライト博士は言われるがまま自分の現状について述べた。突如財団が暴走し、一人異世界に逃げ込んだというエピソードはにわかには信じられないことであったが、俺は彼を信じることにした。


 紫 「ありがとう。随分とあっさり話してくれたわね」


ブライト「この世界の財団にとってそこまで脅威ではないと思ったからな。それに、お前らは俺たちと違って無軌道に見えた。恐らくお前ら嘘をついていないと思った」


 紫 「そんな個人的な感覚で機密をポンポンと喋っていいものなのかしら?」


ブライト「確かにな。ただ自分が喋りたかったから喋ったのと、何らかの力が俺を刺激して俺に喋らせたという感じでもあった」


 紫 「なるほど……ね」


紫は扇子を口元に当て、狐の様に目を細めて微笑んだ。


魔理沙「なにが無軌道だよ、私たちは常に考えて動いてるぜ?」


 紫 「この中では、あなたが一番無軌道じゃない」


紫は狐のような表情をやめつつ、尚微笑んだ様子で答えた。霖之助もそれに乗じて笑った。


霖之助「まったくその通りだ」


魔理沙「キーッ!」



◆◇◆◇



 場所は変わり、ここは博麗神社である。神社までは紫の境界の能力を使ったため、移動時間は一瞬だった。ここは外の世界と幻想郷の境目にある建物で、その境目を作る博麗大結界というものを管理するためのものであり、そこに住むのが博麗霊夢だと、D-1104は紫から説明を受けていた。魔理沙が大きく声を上げると、中から霊夢が出てきた。


霊 夢「はぁい……ってあれ、紫もいるじゃない。玄関からくるなんて珍しいわね」


 紫 「今日は別のお客さんもいるからね」


 そう言いながら紫はD-1104の方を指さした。霊夢は軽くうなずいた。


霊 夢「ああ、あの自分で連れて来るって言ってた人の事ね。とりあえず上がって頂戴」


 一行は言われた通り玄関から上がり、居間に行った。D-1104は霧雨魔法店や香霖堂と比べて質素な建物の様に見えて、これが幻想郷の大事な部分だと思うと少し不安に感じた。


D-1104「失礼なことを聞くけど、幻想郷の要所の割には少しボロくないか?」


霊 夢「本当に失礼ね。まあ私ももう少し豪華な家に住みたいとは思うけど」


その通りである。


霊 夢「それで、今日はレミリア問題について話し合うんだっけ?それにしては部外者が多すぎない?」


 紫 「いいえ、ここにいるのは全員関係者よ。魔理沙はちょっとつながりが薄いかもしれないけど」


魔理沙「ここまで連れてきておいて失礼な奴だな……」


 霊夢は紫と魔理沙の言葉を聞き入れず、ただじっとD-1104の目を眺めていた。


霊 夢「ねえ、この橙色には今回のことについてどこまで話したの?」


 紫 「まだ、何も話してないわ」


 霊夢は軽く腕を組み、息を吐いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったです、続き楽しみに待ってます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。