狂った人形は、ナニヲミタ?
司会「さぁ、今回の目玉の一つ、人魚です!」
私は興味のないものを見やり、冷めた視線を送る
怯えたようなか弱い視線など私には関係ないのだから
司会「一億からです、一億三百万、二億………」
この場になれてない雰囲気のある誰かが手を上げる
きっとこの人になるだろうなと思った
なんとなくだが…
この人は諦めないし粘るしなんだってするだろう
まぁ、私には関係ないのだが
司会「ほ、本当ですか?えっと、十億、十億です!」
やはり今回はこの人だ…
きっと彼は人魚の少女と恋愛でもするのだろう
それが最初の願いでなかったとしても、それでも…
また、物語が一つ始まったのだ
司会「そ、それでは次です!」
次が私が求めているものだろう…私は[知って]いるのだ
司会「次は今回の目玉の中でも大目玉の…」
ゆっくりためて言うのは演出だろう
司会「ニンゲンです!」
最近は人間が珍しい、なぜなら人間は他の種族に…
殺されたのだから
さァ
私も早く早くハヤク、あの人間を手にいれなければ…
私は狂っている、知っている、だから…
あの人間がワタシを殺すまでの物語をハヤク!
ワタシハモウ、壊れてしまうから、壊れる前に…
私を殺してね
人間さん人間さん
頼んだよ
私は、ーーーーを見てしまったから
もうニンゲンにしか私は殺せない
腕、頭、足、順番に落ちていく
動けなくなっても、私は居るのだ
その恐怖はもう嫌だ、だから…
死にたい
…頼んだよ、ニンゲンさん
私はニンゲンを手に入れた一緒に暮らして
家事を勉強させて、自立させた
殺されない方法も教えた
だから…
だから…
モウラクニシテ
イキタクナイ
コロシテ
狂っている私はーーーー
最後に幼さの残る、少女の声が聞こえた
「人形さん人形さん、ありがとう…
私、あなたのおかげでここまで生きてこられたの…
だから…本当は殺し、たく、なんて、なかった…
ひっ‥く…ぇぐ…
わ、わたし…あなたの願い叶えてあげられたよね?
でも、わたしはあなたとともに生きていたかった…
またね、わたしの大好きな、狂い狂った人形さん」
旅の青年「こんにちは、宿屋はここかな?」
宿屋の看板娘「そうよ、エルリア亭へようこそ!」
旅の青年「いくらで何泊?」
宿屋の看板娘「一泊※300エム!食事付きでお得よ!」
※100エム1000円ぐらいの価値
旅の青年「そりゃお得だね、じゃあ、10泊頼むよ」
宿屋の看板娘「10泊なら3000エムね!」
旅の青年「はい、お代」
宿屋の看板娘
「はい、ちょうどね
さて…食事は部屋に運ぶサービスと普通に食堂で食べるのが選べるわよ、
どっちにする?」
旅の青年「食堂で食べるよ、ありがとう」
宿屋の看板娘「ええ、仕事だからね」
旅の青年「うん、それでもありがとう」
宿屋の看板娘「ねぇ、待ってたのよ?」
旅の青年「何が?」
宿屋の看板娘「ひどいわ、わたしあなたに約束したのに…ずっと待ってたのに」
旅の青年?「あ…レ?」
宿屋の看板娘「ねぇ、思い出した?」
旅の青年?「……ニンゲン、なぜ私はニンゲンになっている?」
宿屋の看板娘「私が願ったから、あなたに会いたいって」
旅の青年?「私を生きることから逃したのではないのか?」
宿屋の看板娘「生きるのはほんの少しだけだから、許してね…」
旅の青年?「なぜ、私と会いたいと?」
宿屋の看板娘「そうねぇ、あなたが大好きだからよ、狂った人形さん、あなたが…」
旅の青年?「そうか、だが、今の私は何も持っていない」
宿屋の看板娘「いいえ、あなたには価値があるわ」
旅の青年?「?…私の何に価値があるかわからない」
宿屋の看板娘「わからないならそれでいいの…少しだけここにいてくれたなら」
旅の青年「僕はルーペ・ザイア、君は?」
宿屋の看板娘「私はエルリア・ライアよ」
ザイア「しばらくここに泊まるから、よろしくね!」
ライア「ええ、よろしくね」
つづかない♡
元人形と少女とのミステリアスラブがみたい方はどうぞ感想で書いといてください
( `・∀・´)ノヨロシク!
感想で言われたら、続き書く…かも?