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その手をのばして  作者: さつき
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真幸②


用意ができてリビングに戻ると、丁度お茶を飲み終わった一紀が立ち上がるところだった。


「サンキュ、旨かった」

コップを流し台に置くと、入れ違いで寝室に入っていく。


着替えを待つ間にコップを洗い、ついでにキッチンも一通り綺麗にしておく。これをするだけで明日の負担が大分違うのだ。


十分時間をあけてから寝室に向かう。

「入るよ?」


声をかけながらも返事を待たずに入ると、すでに用意した下着一枚でベッドに寝そべりくつろいでいた。

「いいよな、ここ」

伸びをする姿に笑みがこぼれる。


「今日もいつもの香りでいい?」

「よろしく」


今まで弄っていた携帯を放り出すと、うつ伏せで寝る体勢になった。

しかし脊の高い一紀はセミダブルでも足が出てしまいそうで、見ていると窮屈そうである。


ーベッドを変えるか?ー


ふと考えが浮かぶがあとで検討することにして背中、腰、左足の順でタオルをかける。


「何度も言っているけど、携帯を弄っていてもいいんだよ」

「俺も気にするなって、何度も言ってる」


一紀は少し不満げに言い返すと、眼を閉じてしまう。

気づかれないように息を吐くと足元に椅子を持ってくる。

ホットキャビンから立ち上がるところを取り出すとら太ももから足裏にかけて温めるように全体を拭いていく。


ふぅ…………

一紀は気持ち良さそうに、息を吐いた。


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