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20=20

作者: ムラカワアオイ

「IMAGE」


ここで、お前が、にこやかにレジを打つ。

あの日、俺は、香の唇にキスをした。ありがちな言葉。

愛してる。優美子。愛してる。俺はもう、イメージの段階。

言葉に迷う、午後二時をミルクティーと共にしたい。

吉祥寺生まれのギタリスト、かっこつけてんじゃねー。

俺は、闘うのみの退屈詩人。

愛する者は誰。記憶。切なく。消える。

さっき、夜空を見ていた。

満月が誇らしく、俺を抱いた。軍馬。お前を考える度に泣けてくる。

純粋でありたい。不器用でありたい。

香。優美子。

愛してた。愛してる。この街の片隅で、また、毎日がやって来る。

久留米の夜。

理想のギタリストが理想を奏でる。情熱を込めて。

俺は、理由を探す。IMAGEの夜に。


「ACTION」


夏に出会った、日傘を差す老人。慌ててバスに乗る俺。

タバコ、高くなったな。

きっと、大丈夫。貴女から俺は何も奪わないよ。

薬剤師は笑う。今日も胃が痛い。ジンジャーエール延期説。


「MORAL」


ランナーは何故に走ることを選んだのだろう。

僕が詩を描くように。


「18」


18の時。

真紀子と早苗ちゃんとケーキを囲んでクリスマス。

ライブハウスタイムマシーンでのカウントライブ。

ケンタッキーは満員。

ドン、コルレオーネ。愛の裁きを。

結局、操られるのは誰だ。

この狭き、心の持ち主など、いらぬ。

僕はテクテク歩く。裕子のヌード、ロンドンゲーム。


「ホワイトボード」


ホワイトボードにかじりつく若武者。

しくじった天才画家。

ウィルスってなんだ。ご時世。僕は今日も、クッキー、カジル。

優しい瞳の持ち主は、そう、簡単に見つからない。

現在。7時38分。


「失恋」


指輪するようになったんだね。

オメデトウ。

失恋。ディナーは一緒に。

7のミウラサン、いつも、パスタに、

お箸をサービスしてくれてありがとう。

髪、きれいです。こんな俺に愛を3つ、4つ、くれ。

頑張ってます。腱鞘炎は治らないけれど。

さて、さて。立川談志に弟子入りしたい。この気持ち、分かるだろうよ。


「d」


夢を追いかけてた。今も。

でも、現実に夢を手に入れた。でもでも、奈穂子はこの世で独り。

言葉にすると、駄目なこと。僕は進む。

あ、あの人からメールだ。本日は晴天なり。


「p」


反転する想い。

刹那を聴いていた。ライブハウスの夜。

池内陽子は一生懸命。ドクター僕に反転する愛をください。

生きてく生きてく。

ゾロゾロ生きてく。

遠隔にバズーカーを用意していいですか。


「j」


エピローグに噂。

モントーヤの恋物語は聞き飽きた。

ミハエルシューマッハ引退記者会見。僕にはフェラーリは、

似合わないけれど。

昔、自分へのご褒美にミニを中古で買いました。

エンジンストップ。

ジャフが来た。何故だか春が来そうな孤独な月曜日。

俺は嘘を吐かない。俺は、良かれ悪かれ呼吸する。


「n」


シャワーの中。

キマグレなあいつの褒め言葉。

愛さえ掴めない俺が鏡を見て笑う。

ピオレの駐輪場、9時半からだったな。

自転車に乗ってブラックスーツを買いに行こうっと。


「焼肉屋」


ギャングスターが舎弟を引き連れ、焼肉、食ってた。

マフィアはマフィア。

ここにいる全ての人類にキスをしたいとあいつは今日も、

嘘を吐く。嘘嘘嘘。嫌いです、あいつのことはどんなに靴を磨いても。


「F]


俺、ここで、また、独り。キリがない言葉を動かす。

ランドセルを背負っている頃からほんのり、思ってた。

俺、詩人になるのかも。

俺、画家になるのかも。

デジャヴになった横浜事変。

今、何が必要だ。それからにしてくれ。覚醒されし、子猫が笑う。

今日の今日まで。そして、今日から、また、明日。

俺、真夜中に、ハイチュウ食べた。

ハイウェイにTAXIが登る。拝啓 赤木軍馬様。

俺のヒーローは恐ろしいくらいに速い。セバスチャンベッテルにフェラーリ。

我武者羅に気取った欲求不満。

でもでも。

もしもし。

昨日の今日は結果論。言葉。寄り添うように母が子供を抱くように。

軍馬、行くダべ。



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