本編第三章 登場人物&劇中用語
●キャラクター
榊原 穂乃香
南の孤島を丸ごと一島所有する榊原家のお嬢様。
意外にも、搭乗するだけの高速の乗り物が苦手(自分でコントロールできる飛行などは平気)
夏休みに合わせて、友人家族と共に孤島にやってきたところで事件に巻き込まれる。
森の人に続いて、海の人も下し、水の人を従え、魔法少女(小さな魔女)だけでなく、アーマードファイターへの変身も遂げた。
時間を止める能力を持つ海の女神『ユラ(由良比女命)』を眷属に迎えた。
また、プリッチ撮影隊を祖父菊一郎が招いたことで、番組に出演することになってしまう。
プリッチフローラでは、精霊の姫フローラを演じた。
神崎 ゆかり
穂乃香専属メイドにして、穂乃香護衛隊隊長。
船の上では穂乃香に抱き着かれたり、共に入浴したり、穂乃香から『お姉ちゃん』と呼ばれるなど、南の島で至福の時を過ごした。
榊原家所有の孤島で静かなバカンスを穂乃香に楽しんでもらう『穂乃香リフレッシュ計画』の立案者。
岩崎 みどり
穂乃香も通う聖アニエス学院幼稚舎第一学年桃組のクラスメイト。
穂乃香と奈菜、母親たちとともに訪れた南の孤島で『海の人』に誘い出されて、命の危険にさらされてしまう。
また、プリッチへの番組出演が決まった穂乃香と共に、撮影に参加することとなった。
竹本 奈菜
穂乃香も通う聖アニエス学院幼稚舎第一学年桃組のクラスメイト。
穂乃香とみどり、母親たちとともに南の孤島にある榊原家の別荘に訪れた。
また、プリッチへの番組出演が決まった穂乃香と共に、撮影に参加することとなった。
島村 寿三郎
古くから榊原家につかえる運転手で、穂乃香の送迎を担当している。
老年に差し掛かった見た目だが、動きは機敏で、クルーザの操縦もできるスーパー運転手。
岩崎 由紀恵
岩崎みどりの母親。
明るい笑顔と少しとぼけた雰囲気の女性で、加奈子とは高校時代からの親友同士。
実は穂乃香が魔法使い(特殊能力者)であることに薄々というか、ほぼ気付いている気配を放つ。
みどりに友達が出来たことを心から喜んでいる。
竹本 加奈子
竹本奈菜の母親。
あまり冗談を言わない真実一路の実直な人で、自分にも他人にも厳しい。
由紀恵といる時は気が緩むのか、普段は見せないおちゃめな部分が出現することが多い。
奈菜の上に二人の娘もいて、三姉妹の母であり、由紀恵とは高校時代からの親友同士。
板倉 雅弘
『青海島ホテル』の支配人。
青海島技術研究所の総括責任者でもある。
エリー・本宮
榊原家メイドで、穂乃香護衛隊の副隊長を務めている。
青海島では、ゆかりが穂乃香の姉ポジションに収まったことで、メイド長の役目を果たした。
どちらかというと、見た目的にはエリーの方が穂乃香と歳は近いように見えるが、それは言ってはいけない禁則事項である。
『海の人』
全身が水で構成されており、墨で塗りつぶされたかのように真っ黒で、太いウナギの様なのっぺりとした外見をしている。
身体は海と離れることができず、常に管のようなものが海とつながっていて、動く度に気泡が上へとうごめき、ゆらゆらと揺れる不定形生物の様な不安定な体をしていた。
穂乃香の魔法を打ち消す水でできた触手を操る怪生物。
みどりを取り込もう(捕食しよう)としていたが、穂乃香に撃退され、後にユラの解説で『膿』という負の感情が凝り固まって生まれた化生であると判明する。
ユラ(由良比女命)
透明な水で構成された人型が本性で、ヒトだったころの姿を取ることも出来る。
その姿は、白い肌に黒く長い髪をした女性であり、白い着物に灰色の帯と水墨画を思わせる怪しくとも美しい外見をしている。
当初、穂乃香には『水の人』呼ばわりされていたが、真名を伝え押しかけ的に眷属に収まった。
その正体は、海神である由良比女命の分霊の一体である。
海、水にまつわる能力だけでなく、時間干渉の能力も有している。
榊原 菊一郎
穂乃香の祖父で、榊原グループ総帥。
和装を常としている。
南海の孤島『青海島』に、プリッチの撮影クルーを引き連れてやってくるも、穂乃香会いたさで、ヘリコプターを使ってフライングした。
第一秘書の小池に頭が上がらないこともあって、第三秘書にはイエスマンを配置、プリッチロケ隊はこちらのルートで手配した。
小池 陽子
榊原菊一郎の第一秘書で、62歳のスーパーウーマン。
穂乃香の魔法のステッキを用意した人物でもある。
菊一郎に対して肉体言語でダメ出しができる唯一無二の存在。
安田 麻里子
穂乃香のクラスメイトで、通称リコちゃん。
男子が苦手で、女子と話す時と態度がまるで違う。
話題の中で実例として名前が挙がっただけで、本編は未登場。
高森 千穂
プリティーウィッチアネモネに変身する春咲凛華役の少女。
初ドラマにて初主演という大役を見事に努める少女で、プリッチフローラチームの座長。
アドリブへの対応力が高い、日数がなくとも台本を収録日まで暗記するなど、天才と呼ばれる要素をいくつも持ち合わせている。
穂乃香の演技力に自分に近しい天才性を感じ、嫉妬やライバル心を抱きながらも、同時に憧れ惚れ込むほどに穂乃香大好きな少女。
遠藤 茉莉
プリティーウィッチサイネリアに変身する風祭桜花役の少女。
五人の中では男の子っぽいポジションを担当していることもあって、可愛いよりもカッコいいの度合いが大きく、メンバーの中ではツッコミポジションでもある。
千穂の親友であり、努力の人で、例え劣等感や嫉妬を覚えても、前向きな気持ちで抑え込める芯の強い少女。
星野 クルミ
プリティーウィッチマーガレットに変身する安土菊乃役の少女。
芸能人歴はメンバー中最長で、最も場数を踏んでいる。
劇中の大人しいキャラに対して、普段は明るく元気なキャラで、メンバーでも一番役と普段にギャップがある。
天才肌の千穂や自分に似ているアリサよりも、努力で自分を作り上げ、負の感情に呑まれない茉莉を一番尊敬している。
ちなみに、クルミの中で一番距離のある彩花は「あやや」とわざとあだ名で呼んでいる。
藤崎 アリサ
プリティーウィッチローズに変身するローザ・アゴーニ役の少女。
演技をするというよりも、そのキャラになり切る演じ方をする。
格闘技経験があり、アクションシーンもすべて自分でこなす。
普段から、北欧系の容姿に合わせた似非外人スタイルを貫いているが、素ではない。
久保川 彩花
プリティーウィッチリリーに変身する氷川小百合役の少女。
メンバーからは一歩引いた立ち位置を取ることが多いメンバーの引き締め役。
大浴場では皆の魔の手から逃れる為に『変わり身の術』を使ったり、敏感な肌質でありながらそれをポーカーフェイスを貫いて隠しきった……忍者?
藤倉 あおい
プリティーウィッチ・フローラの監督の一人。
南海の孤島『青海島』(秋スペシャル)でのロケを担当し、穂乃香たちをスカウトした。
藤倉 あかね
聖アニエス学院幼稚舎教員で、穂乃香たちのクラスの担任。
突然、姉あおいからのテンションの高い電話を受けた上で放置されてしまった悲しい妹。
●劇中劇登場人物
火村 クレナイ
『アーマードファイター・クレナイ』の主人公であり、変身した姿でもある。
超高温にした金属粒子を光る刃に変えたクレナイブレードで戦う。
普段無口でぶっきらぼうなために誤解を与えてしまうことが多いが、心の中に熱い正義の心が燃える好青年。
過去シリーズのアーマードファイターと出会いながら、その正義を研ぎ澄ましている。
必殺技は『クレナイブレード終炎』
春咲 凛華
プリティーウィッチアネモネに変身する少女。
秋スペシャルでは、一人妖精の姫の住まう森に入り込んでしまうも、持ち前の心の強さで試練を乗り切る。
仲間は、さゆ、桜花さん、菊乃ちゃん、ローザと相手によって呼び方が違う。
風祭 桜花
プリティーウィッチサイネリアに変身する少女。
男勝りな性格のままに、少し荒めの言葉を使うが、その心根は優しいアネゴ肌。
安土 菊乃
プリティーウィッチマーガレットに変身する少女。
メンバーのマスコットポジションで、皆をちゃん付けで呼ぶ。
気弱で自信がないが、みんなの為なら頑張れる仲間思いな少女。
ローザ・アゴーニ
プリティーウィッチローズに変身する少女。
『ローザウォーク』と呼ばれる独特の歩き方をする。
似非外国人風の喋り方をする少女。
氷川 沙百合
プリティーウィッチリリーに変身する少女。
凛華を凛ちゃんと呼ぶ、凛華の幼馴染。
フローラ
精霊の姫。
姫と呼ばれているが、ウィッチ・フローラ世界では妖精とは違う精神生命体である精霊の王。
かつて、魔女と共にあり、魔女に世界を変える力を与えたという伝説の存在。
精霊の姫と心通わせることのできる魔女が激減したことで、伝説の存在となっていた。
●劇中用語
『青海島』
榊原家所有の太平洋の孤島。
全周4キロほどの島で、かつては遠洋漁業を行う船などの中継拠点となっており、多くの船で賑わった。
現在島民は榊原関係者のみで、島の内部には広大な地下空間を有する研究施設がある。
事実上、榊原グループの技術実験場の島である。
青海島ホテル
元青海島診療所。
外見は戦前に木造で建造された洋風の館を引き継いでいるが、内側は別物で、館内は現代技術が余すことなく使われている。
さらには地下研究所に繋がる通路、エレベーターなども秘匿されており、一般には秘匿されている港へもアクセス可能となっている。
『アーマードファイター・クレナイ』
男児向け特撮ヒーロードラマ、『アーマードファイター』シリーズの最新作。
熱血主人公『クレナイ』が主人公の作品で『お前は俺の大切なものを傷つけた。悪いが、燃やすぜ!』が決めゼリフである。
『言霊』
モノの名前であると同時に、その本質を示す言葉。
一種の『呪』であり、そのモノをそのモノ足らしめる、あるいはそのモノの特性を縛り付けるモノでもある。
言霊使いは、この『呪』の特性を生かし、『海』の特性を『生み』に転じさせ、無限に近いエネルギーを引き出すといった術を行使する。




